お知らせ

2016年10月 6日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月初旬の野草4種の花と樹木4種の花

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10月に入って、初旬の天候はまだぐずついた日が多いのですが、晴れた日にも暑さはあまり感じなくなり、公園内の草木にも秋を感じさせる花が咲き出しています。そこで今回はこれらの中から野草4種の花と樹木4種の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて10月2日に撮影しました。

長沼公園161002ミゾソバ連結.jpg 上:イヌショウマ / 下:ミゾソバ

イヌショウマ

大松山北側斜面お園路際や赤い実の道に沿った谷筋などの草原の中でイヌショウマが白いブラシのような花を咲かせています。イヌショウマはキンポウゲ科の多年草で、本州の関東地方~近畿地方にかけて分布する日本固有種です。山地や丘陵地の樹木の下や沢沿いなどの日陰になってやや湿った場所に多く生育しています。近縁のサラシナショウマは生薬として利用されますが、本種は生薬にはなりませんので、「似て非なるもの」の「非(イナ)」が転訛したイヌが名前に付けられました。


ミゾソバ

とんぼの広場の奥の池の端に群生しているミゾソバにピンク色のグラデーションになったかわいらしい花が咲いています。ミゾソバはタデ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の沼沢地や小川沿い、湖岸などの水際によく群生しています。ミゾソバの葉は互生していますが、その形が牛の額に見えることからウシノヒタイと呼ばれることもあります。
長沼公園161002シロヨメナ連結.jpg 上:アメリカセンダングサ / 下:シロヨメナ

アメリカセンダングサ

ミゾソバと同じ場所でアメリカセンダングサがエリマキトカゲのような小さな葉に取り囲まれた黄色い花を咲かせ始めました。アメリカセンダングサはキク科の一年草で、北アメリカ原産の植物です。日本では大正時代に確認された帰化植物で、北海道を除く日本各地に分布しています。花の周りの6~12個の細長い葉は、正確には総苞片と呼ばれるもので、花は筒状花が目立っていて、花びら状の舌状花は小さくて外からは目立ちません。


シロヨメナ

谷戸の丘のふもとの草むらの中でシロヨメナが文字通り白い野菊の花を咲かせ始めました。ですから、シロヨメナはキク科の多年草で、いわゆる「野菊」の仲間です。ノコンギクの亜種とされていて、本州以西の日本と台湾に分布しています。野菊と呼ばれるグループには、関東地方ではこのシロヨメナの他にノコンギク、カントウヨメナ、ユウガギク、シラヤマギクが見られますが、お互いに似ています。
長沼公園161002ジュウガツザクラ連結.jpg 上:コウヤボウキ / 下:ジュウガツザクラ

コウヤボウキ

谷戸の丘中腹を走る園路脇の斜面に群生しているコウヤボウキに白っぽい色の細い筒状の花びらが集まった花が咲き始めました。コウヤボウキはキク科の落葉小低木で、日本の関東地方~九州、中国に分布しています。山林の日当たりの良い所や乾燥した林内によく見られますが、根元からたくさんの枝を出して群生しています。高野山で細くて上部は茎を束ねて箒の材料にしたので、この名が付けられました。


ジュウガツザクラ

記念館口駐車場の奥の生垣の向こう側に植えられているジュウガツザクラに、薄いピンク色の可憐な花が咲き出しています。ジュウガツザクラはバラ科の落葉小高木で、エドヒガンとマメザクラの自然交配種から作り出された園芸品種のサクラです。全体のつぼみの三分の一が10~12月に少しずつ開花し、残りのつぼみが4月上旬に開花します。小輪で淡紅色の花は八重で花びらは10数枚あります。

長沼公園161002ギンモクセイ連結.jpg 上:キンモクセイ / 下:ギンモクセイ

キンモクセイ

公園内のあちこちの園路際に植えられているキンモクセイにオレンジ色の小さな花がたくさん盛り上がるように咲いて、あたり一面に強い芳香が漂っています。キンモクセイはモクセイ科の常緑小高木で、中国南部原産の樹木です。花には強い芳香があるので、白ワインに漬けたり、茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたりします。


ギンモクセイ
記念館口からS字状のカーブを下るメイン園路の脇に数本植えられているギンモクセイも白い花を咲かせています。キンモクセイそっくりな形の白い花が良い香りを放っています。ギンモクセイはモクセイ科の常緑小高木で、キンモクセイはこのギンモクセイの変種です。単にモクセイとも呼ばれることがあって、キンモクセイ同様、花には香気がありますが、キンモクセイほど強くはありません。雌雄異株で、果実は翌年の春に黒褐色に熟します。

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