お知らせ

2016年9月15日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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9月中旬の野草6種の花と樹木2種の花

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今年の夏は猛暑と台風でとても厳しい天候となりましたが、9月も中旬となって、ようやく少し秋めいた空気が感じられるようになってきました。公園内の植物にも秋の花が次々に開花していますので、今回はこの中から野草6種の花と樹木2種の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて9月13日に撮影しました。
桜ヶ丘公園160913シロバナマンジュシャゲ連結.jpg 上:ヒガンバナ / 下:シロバナマンジュシャゲ

ヒガンバナ

百地の丘や田んぼなど公園内のあちこちでヒガンバナが真っ赤な花を咲かせ始めました。ヒガンバナはヒガンバナ科の球根性多年草で、中国原産の植物です。日本には、稲作が伝来した時に土といっしょにヒガンバナの鱗茎が混入してきて広まったといわれています。また、土に穴を掘る小動物を近寄らせないために、有毒な鱗茎をあえて持ってきて、土手や畔に植えたとも考えられます。日本に生えているヒガンバナの遺伝子は三倍体なので種子ができません。ですから、中国から持ち込まれた一株の球根から株分けの形で広まったものと考えられ、遺伝的にはすべて同じものです。


シロバナマンジュシャゲ

サービスセンターの入口や野草園に植えたシロバナマンジュシャゲに、ヒガンバナそっくりな形の白い花が咲き出しています。シロバナマンジュシャゲはヒガンバナ科の球根性多年草で、中国産のヒガンバナとショウキズイセンの自然交配種だといわれています。九州、韓国の済州島に自生種が見られ、その後日本全土に広まって、田の畦や土手などに多く生えています。
桜ヶ丘公園160913ヤブタバコ連結.jpg 上:ノダケ / 下:ヤブタバコ


ノダケ

谷戸の丘の園路際や大松山南斜面などの草原の中で、ノダケがセリ科の植物にしては珍しい濃紫色の花を咲かせました。ノダケはセリ科の多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、ウスリー、中国、インドシナに分布しています。ノダケという名前は江戸時代に入ってから呼ばれるようになったようで、それ以前はノゼリなどと呼ばれていたようです。「野竹(のだけ)」の名は、茎が直立していて、葉柄の基部が袋状に膨らんでいる茎の様子が竹に似ているという説が一般的です。


ヤブタバコ

大松山南側斜面を旧多摩聖蹟記念館に向かって登る園路の脇で、ヤブタバコが放射状に横に伸ばした枝の下にたくさんの黄色い花を下向きに並べて咲かせています。ヤブタバコはキク科の一年草~越年草で、日本、朝鮮半島、中国、ヒマラヤ、西アジア~ヨーロッパに分布していますが、西アジア~ヨーロッパの分布は移入されたものと考えられています。また、公園内に見られるサジガンクビソウやオオガンクビソウと同じガンクビソウ属の近縁種でもあります。
桜ヶ丘公園160913ノササゲ連結.jpg 上:トキリマメ / 下:ノササゲ

トキリマメ

大松山中腹を通るおもいでの道の脇の草むらの中で、他の低木や背丈の高い草などにつるを絡ませているトキリマメの小さな黄色い花が咲き出しています。トキリマメはマメ科のつる性多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。花後にできる果実は豆果で、莢は扁平の長楕円形をしていて晩秋に明るい赤色に熟します。その後莢ははじけて、中に入っている黒い種子が2個出てきますが、莢の縁の上にぶら下がります。


ノササゲ

大松山北側斜面のうぐいすに道の脇の草木に絡みついたノササゲのつるの先の花穂に数個のクリーム色の花が咲き始めました。ノササゲはマメ科のつる性多年草で、本州以西の日本に分布しています。野山の半日陰になる林縁によく自生しています。花はクリーム色ですが、その後にできる豆果の莢は紫色で、だんだん色が濃くなっていってはじけて口を開けます。中から3~5個の種子が出てきますが、その種子の色も黒紫色です。

桜ヶ丘公園160913サネカズラ連結.jpg 上:チャノキ / 下:サネカズラ

チャノキ

東部団地口の雑木林ボランティアが管理する芋畑の縁に列植されているチャノキに白い花が咲き出しています。この日本で栽培されているチャノキはツバキ科の常緑低木で、中国の四川~雲南地方原産の中国型のチャノキです。このほかにチャノキにはインドのアッサム地方原産のアッサム型のチャノキがありますが、こちらは樹高8〜15mにも達するツバキやサザンカに近い常緑高木で、大きな葉を付けるため、茶葉の収穫量は中国型よりも多く採れます。



サネカズラ

東部団地口竹林脇の低木につるを絡ませているサネカズラにクリーム色の花が咲いています。花が終わってつぶつぶのある小さな果実になっているものもあります。サネカズラはマツブサ科の常緑つる性低木で、関東地方以西の日本~中国南部に分布しています。ふつう雌雄異株で、花は10枚前後の薄いクリーム色の花被に包まれていて、中央に雄しべ、雌しべが多数螺旋状に集まっています。雌花の花床は結実とともに膨らんで、イチゴを大きくしたような真っ赤な集合果になります。





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