お知らせ

2016年9月 8日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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9月初旬の昆虫6種とクモ2種
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9月に入り、真夏の猛暑もやや収まってきた感がありますが、まだしばらくは暑い日が続きそうです。このような天候の中、晴れた日には公園内の草原などにはたくさんの虫の姿が見られます。そこで今回は、これらの中から9月2日に撮影した昆虫6種とクモ2種をご紹介いたします。
桜ヶ丘公園160902サトキマダラヒカゲ連結.jpg 上:カラスアゲハ / 下:サトキマダラヒカゲ

カラスアゲハ

山の越の園路沿いの草原の上を、カラスアゲハがグリーンに底光りする黒い翅をはばたかせて飛んでいました。このほかにもモンシロチョウ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモンなどのチョウがたくさん飛んでいます。カラスアゲハはアゲハチョウ科のチョウの一種で、北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布しています。黒地に翅の表面が緑色~青色に輝いて見える美しいアゲハチョウで、輝きの強さは見る角度により微妙に変化します。


サトキマダラヒカゲ

樹液が滲み出ているクヌギの幹にサトキマダラヒカゲが止まっていました。サトキマダラヒカゲはタテハチョウ科のチョウの一種で、北海道、本州、四国、九州に分布する日本固有種です。低地から低山地の森林周辺にだけ生息していて、高山帯や都市化が進んだ地域には見られません。幼虫はクマザサ、マダケなどの葉を食べますが、成虫は他のチョウのように花の蜜を吸うことはなく、樹木の樹液や昆虫の糞の水分を吸います。
桜ヶ丘公園160902ウンモンスズメ連結.jpg 上:ヤママユ / 下:ウンモンスズメ

ヤママユ

トイレの壁にはガやバッタなどが多く見られますが、記念館トイレの壁面に大きなヤママユが止まっていました。ヤママユはヤママユガ科のガの一種で、日本、朝鮮半島、台湾などに分布しています。ヤママユガ、テンサンとも呼ばれ日本在来の代表的な野蚕(野生のカイコ)で、全国の落葉性雑木林に生息しています。前翅長は70~85㎜と大きく、写真のように4枚の翅にはそれぞれひとつずつ大きな目玉模様があります。4回の脱皮を経て鮮やかな緑色の繭を作りますが、この繭からは長さ約600~700mの絹糸が採取されます。


ウンモンスズメ

これも記念館トイレの壁面に止まっていたウンモンスズメというスズメガの一種です。ウンモンスズメはスズメガ科に属するガの一種で、本州、四国、九州に分布しています。幼虫はニレ科のケヤキ、アキニレなどの葉を食べて成長します。灯火に集まる習性がありますので、夜間に照明の燈っているトイレにやって来たのでしょう。成虫の体と前翅は緑色なのが普通ですが、写真のガは茶系の色をしています。このような変異をあらわす個体もあるようです。
桜ヶ丘公園160902アカスジキンカメムシ幼虫連結.jpg 上:クダマキモドキ / 下:アカスジキンカメムシ

クダマキモドキ

クダマキモドキがトイレの床や壁面などを飛び回っていました。クダマキモドキはキリギリス科のバッタの一種で、全身がきれいな緑色をしたキリギリスの仲間です。本州以南の日本、台湾、東南アジアに分布しています。江戸時代にはクツワムシやウマオイを、その鳴き声が機織りの時紡ぎ車を巻く音のようだとして、くだまき(管巻)と呼んでいたようで、それらに似た虫という意味でクダマキモドキという名が付けられました。


アカスジキンカメムシ

コブシの木の葉にアカスジキンカメムシの三齢幼虫が群体となってひしめき合っていました。アカスジキンカメムシはキンカメムシ科のカメムシの一種で、本州、四国、九州に分布しています。緑色地に赤色の模様が美しい大型のカメムシで、草の上や木の幹にじっと止まっていることが多いようです。写真のように三齢幼虫は比較的地味な色をしていますが、五齢幼虫になると光沢のある暗褐色と白色に塗り分けられた目立つ模様となり、成虫は上記のような美しい色合いになります。
桜ヶ丘公園160902コガネグモ連結.jpg 上:ジョロウグモ / 下:コガネグモ


ジョロウグモ

大松山中腹を通るおもいでの道沿いの木立に網を張ったジョロウグモが大分大きくなってきました。写真左上の小さなクモがオスで、下がメスです。ジョロウグモはジョロウグモ科に属するクモで、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドに分布しています。夏から秋にかけて大きな網を張る、とても目立つクモで、コガネグモと共によく知られています。ただしジョロウグモの網はコガネグモと比べると、はるかに大きく、複雑で、網の糸は黄色を帯びて良く目立ちます。


コガネグモ

ジョロウグモが網をかけていた場所のすぐ近くのクモの網にコガネグモが陣取っていました。コガネグモはコガネグモ科のクモで、ほぼ円形に近いきれいな円網を作ります。クモは常に網の中心にいて頭を下にして止まっています。網の上に糸の帯でできた白いジグザグ模様(クモの姿を隠すものという意味で隠れ帯と呼んでいます。)を付けますが、このコガネグモと混同されることの多いジョロウグモの網に隠れ帯はありません。

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