お知らせ

2016年9月 1日

桜ヶ丘公園の動植物情報

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8月下旬の野草8種の花
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8月上旬は晴れて猛暑の日が続きましたが、中旬から下旬にかけては連続して台風が発生するなどして、一転して雨の日が多くなりました。このような天候の中でも公園内の野草は次から次へと開花していますので、今回はこの中から8種の野草の花をご紹介いたします。

なお、写真はすべて8月26日に撮影しました。

桜ヶ丘公園160826ミズヒキ連結.jpg 上:ヤブラン / 下:ミズヒキ

ヤブラン

公園内の雑木林の中などあちこちで、ヤブランが長い花穂に付けた小さな紫色の花を咲かせ始めています。ヤブランはキジカクシ科(旧ユリ科)の常緑多年草で、日本、中国、台湾などの東アジアに分布しています。山野の薄暗い藪の中などに群生していますが、性質が丈夫で日陰でもよく育つので、庭園の下草としてよく植えられています。園芸品種には葉に白い斑の入ったものもあって、こちらもよく利用されています。


ミズヒキ

雑木林の中を通る園路の際の草むらなどから長く花茎を伸ばしているミズヒキが、そこに並べた表が赤で裏が白の小さな花を咲かせています。ミズヒキはタデ科の多年草で、日本、中国、ヒマラヤに分布しています。低地の林床や林縁、路傍などに生育していますが、中には表、裏ともに白い花を付けるものがあって、ギンミズヒキと名付けられています。このギンミズヒキは桜ヶ丘公園の中にも自生しています。
桜ヶ丘公園160826コバノカモメヅル連結.jpg 上:ナンバンギセル / 下:コバノカモメヅル

ナンバンギセル

保護柵の中で生い茂っているススキの大株の根元から、ナンバンギセルが長い花茎を伸ばして、その先端に紅紫色の花を咲かせ始めました。ナンバンギセルはハマウツボ科の一年草で、主としてイネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生する寄生植物です。日本、中国、インドシナ、マレーシアなどに分布していますが、和名はその姿を、かつて南蛮人と呼ばれていたポルトガル人などの船員がくわえていたパイプに見立てて付けられました。


コバノカモメヅル

ナンバンギセルが開花し始めているススキなどの他の野草や区切りのフェンスなどにつるを絡ませて伸び上がっているコバノカモメヅルに、あずき色で風車のような形をした小さな花がたくさん咲き出しています。コバノカモメヅルはガガイモ科のつる性多年草で、本州の関東地方、中部地方、近畿地方に分布しています。コバノカモメヅルという名前は、この植物の対生する葉がカモメの羽を思わせ、またつる植物なのでこう名付けられましたが、コバノは単に葉が小さいことからのようですが、なぜ「小葉の」になったのかは良くわかりません。

桜ヶ丘公園160826キクイモ連結.jpg 上:シラヤマギク / 下:キクイモ

シラヤマギク

丘の上広場のあずまやの横を通る園路の際の草むらの中から花穂を伸ばしているシラヤマギクにようやく白い花が開花し始めました。シラヤマギクなキク科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。ノコンギク、ユウガギク、カントウヨメナ、シロヨメナなどと共に野菊のひとつに数えられていますが、花びらのように見える白い舌状花は他の野菊類と比べると数が少なく、まばらな印象を受けます。


キクイモ

わき水の広場の保護柵の中など、日当たりの良い草地に生えているキクイモに鮮やかな黄色の大きな花が咲き出しています。キクイモはキク科の多年草で、北アメリカ原産の植物ですが、日本を含めた世界中に外来種として分布しています。イヌキクイモというよく似た植物があって、その違いはキクイモの芋は太って食用になるのですが、イヌキクイモの芋は痩せて食べづらいということのようですが、明確に別種と言えるかどうかははっきりとはしていません。
桜ヶ丘公園160826オトコエシ連結.jpg 上:オミナエシ / 下:オトコエシ

オミナエシ

さとやまくらぶの前の花壇に植えられているオミナエシの円盤状の花穂に小さな黄色い花がたくさん咲いています。オミナエシはオミナエシ科の多年草で、沖縄を除く日本全土、中国、東シベリアに分布しています。日本では万葉の昔から親しまれている植物で、日本の伝統的な民家の草木を植えた庭である前栽(ぜんざい)や切り花などに用いられてきました。また。全草を乾燥させて生薬として利用されてきました。


オトコエシ

オミナエシと同じような姿で、体が数段大きなオトコエシに小さな白い花を集めた花穂が目立つようになりました。オトコエシはオミナエシ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布しています。山野の林縁や草地などの日当たりの良いところに生育し、よく見かける普通種です。オトコエシという和名はオミナエシに対比させる形で付けられていますが、女性にたとえられるオミナエシに姿が似ていながらも、より逞しいことを男性にたとえたものです。

ページの先頭へ戻る