お知らせ

2016年8月10日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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8月上旬の野草4種の花と樹木4種花
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梅雨明けの8月を迎えると、熱中症が心配されるような連日の猛暑となっています。この猛暑の中で公園内の草木には暑さと強い陽光を好む花が開花し始めています。そこで今回は、強い日差しの中で輝きを増している野草4種の花と樹木4種の花をご紹介いたします。

なお写真はすべて8月6日に撮影しました。
桜ヶ丘公園160806ヤマホトトギス連結.jpg 上:キンミズヒキ / 下:ヤマホトトギス

キンミズヒキ

さとやまくらぶ横の明るい斜面の草地の中で、紫色のアキノタムラソウの花に混じって、黄色いキンミズヒキの花が咲き始めています。キンミズヒキはバラ科の多年草で、北海道~九州、国外ではサハリン、朝鮮半島、中国などに分布しています。丘陵地や山地の林縁や山道沿いなどに生えていて、長く伸びた花茎に小さな黄色の5弁花をたくさん付けます。また、タンニンを多く含む植物で、下痢止めなどの薬草としても利用されます。


ヤマホトトギス

雑木林の林床や林縁に草原などに生えているヤマホトトギスに、白地に紫の斑点が散らばった花が咲き出しました。ヤマホトトギスはユリ科の多年草で、北海道~九州、国外では中国に分布しています。日本固有種のヤマジノホトトギスとはながよく似ていますが、ヤマジノホトトギスの花びらは水平にまでは開きますが、ヤマホトトギスの花びらは強く下方へ反り返る点が違っています。
桜ヶ丘公園160806センニンソウ連結.jpg 上:ツリガネニンジン / 下:センニンソウ

ツリガネニンジン

キンミズヒキが咲き始めている同じ草原の中から、長い花茎を伸ばしているツリガネニンジンに薄紫色の花が茎の周りを囲むように開花しました。ツリガネニンジンはキキョウ科の多年草で、北海道~九州、国外ではサハリン、千島列島に分布しています。山地の草原や林縁、草刈りなどで管理された河川の堤防などに多く見られ、薄紫色の下向きの鐘形の花を数段に分かれて茎に輪生する柄の先に咲かせます。


センニンソウ

田んぼの中の園路際の低木に絡み付いてツルを伸ばしたセンニンソウに、長い雄しべが目立つ白い花が咲き出しています。センニンソウはキンポウゲ科のつる性多年草、または半木本性の常緑つる植物で、日本全土の林縁や川岸の荒れ地などに多く見られます。本種と花が良く似た種にボタンヅルがありますが、本種は葉が羽状複葉で小葉は卵型をしていますが、ボタンヅルは三出複葉で小葉には鋸歯(切れ込み)が多いので見分けがつきます。

桜ヶ丘公園160806サルスベリ連結.jpg 上:タマアジサイ / 下:サルスベリ

タマアジサイ

杉の辻から山の越に向かう園路左側に列植されているタマアジサイのピンポン玉のような蕾が割れて、中から明るい紫色の両性花と白い装飾花を持った花がいよいよ咲き始めました。タマアジサイはユキノシタ(アジサイ)科の落葉低木で、東北地方南部、関東地方、岐阜県までの中部地方の山地の谷川沿いなどに自生しています。よく植えられているアジサイやガクアジサイ、そしてヤマアジサイは梅雨時に開花するのに対して、本種の開花は1ヶ月以上遅いことも特徴のひとつです。


サルスベリ

拓魂碑の広場入口の両脇に植えられているサルスベリが、ここのところの暑さで一気に赤い花を枝先いっぱいに咲かせています。サルスベリはミソハギ科の落葉中高木で、中国南部に分布する樹木です。日本への渡来は正確には分かりませんが、1708年に書かれた大和本草に載っているところから、それ以前だと考えられます。樹皮が所々剥がれてその部分はツルツルしているとことから「猿も滑って落ちる→さるすべり」というのが名前の由来ですが、開花期が長いことから漢字では「百日紅」という字が当てられています。
桜ヶ丘公園160806ヌルデ連結.jpg 上:エンジュ / 下:ヌルデ

エンジュ

サービスセンターをまたぐように架かっている聖ヶ丘橋の上から樹冠に手が届くように近い所に生えているエンジュに、猛暑を好む白い花が咲き出しています。エンジュはマメ科の落葉高木で、中国原産の樹木です。古くから台湾、日本、韓国などで植栽されていて、和名は古名の「えにす(中国ではエンジュの実という意味)」の転訛したものです。元々は薬木として利用されてきましたが、近年には排気ガスなどの公害に強いとされて、街路樹や庭木として日本全国に植栽されています。


ヌルデ

とんぼの広場のしょうぶ池側の縁に生えているヌルデが、枝先にたくさんの花穂を伸ばして、そこに小さな白い花が群がるように咲いて、白い羽が生えたように見えます。ヌルデはウルシ科の落葉小高木で、日本全国を含む東アジア、東南アジアに分布しています。伐採などの撹乱跡地にいち早く生育する代表的なパイオニア植物(クサギ、アカメガシワなどと共に)で、種子は土中で20年以上の寿命を保ち、粘り強く伐採や倒木などの撹乱を待っています。

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