お知らせ

2016年4月14日

桜ヶ丘公園の動植物・風景情報

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4月中旬の野草の花6種と花木の花2種

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お花見の時期も過ぎ去ろうとしている4月の中旬となって、公園内では草木の花が次から次へと開花しています。そこで今回はこれらの花の中から、野草の花6種と花木の花2種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて4月9日に撮影しました。

桜ヶ丘公園160409イチリンソウ連結.jpg 上:ニリンソウ / 下:イチリンソウ

ニリンソウ

ウグイスの道沿いのニリンソウ群生地で、ニリンソウの白い花がたくさん咲いています。ニリンソウはキンポウゲ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国(北部、東北地方)、ウスリー地方、サハリンに分布しています。日本では北海道、本州、四国、九州の湿潤な山地の林床やその周辺部に生育していて、多くは1本の花茎から2輪ずつ白い花を咲かせますが、まれに1輪や3輪のものもあります。若葉は山菜として食べられますが、有毒なトリカブトの若葉と似ていますので、注意が必要です。

イチリンソウ

杉の辻から山の越に向かう園路脇の湿地でイチリンソウが、ニリンソウよりも一回り大きな白い花を咲かせ始めています。ニリンソウの近縁種のイチリンソウもキンポウゲ科の多年草で、本州、四国、九州に分布しています。落葉広葉樹林の林床や林縁に生育していますが、ニリンソウと同じで、葉や茎は早春に地上に現れて、初夏には枯れてしまうスプリング・エフェメラルです。
桜ヶ丘公園160409ムラサキケマン連結.jpg 上:キランソウ / 下:ムラサキケマン

キランソウ

公園内の日当たりの良い斜面の草地などでキランソウが地面に張り付くように茎と葉を伸ばして、濃い紫色の花をたくさん咲かせています。キランソウはシソ科の多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布しています。明るい草地で、特に草丈の低い場所や道端などに多く見られます。茎は上に伸びずに横へと広がって、草全体がロゼット状に地面に張り付いて、円盤状の形になるため、ジゴクノカマノフタという別名があります。

ムラサキケマン

雑木林の縁などの半日陰になった草原などで、ムラサキケマンが濃い赤紫色の花を花穂にたくさん咲かせています。ムラサキケマンはケシ科の越年草で、日本各地から中国大陸に分布しています。早春から春に、茎の先端から上に向かって長さ10cmほどの花穂を伸ばして、そこに筒状の形をした班をたくさん咲かせます。ケシ科の植物はほとんどそうですが、全草に強い有毒成分を含んでいて、誤って食べると嘔吐、呼吸麻痺などを引き起こして危険です。
桜ヶ丘公園160409ウラシマソウ連結.jpg 上:シャガ / 下:ウラシマソウ

シャガ

もみじ平入口やひぐらし坂の石垣など雑木林の中の園路際で、シャガが白地に紫と黄色の模様の入った花を咲かせ始めました。シャガはアヤメ科の多年草で、中国原産の植物です。日本にはかなり古くに入ってきた帰化植物で、三倍体の遺伝子を持つために種子を付けることはありません。このことは、日本に存在するシャガはすべて同一の遺伝子を持っていて、その分布の広がりは人為的に行われたと考えることができます。

ウラシマソウ

大松山中腹のおもいでの道脇の草原の中などで、ウラシマソウがベージュとこげ茶のまだら模様の仏炎苞を開いて、中から釣りの糸に例えられる長いひも状の器官を伸ばしています。ウラシマソウはサトイモ科の多年草で、日本の本州と四国を中心に北海道と九州の一部に分布しています。ウラシマソウを含むテンナンショウ属の植物は性転換をすることが知られていて、本種も性転換します。比較的小型の個体は雄性となり、大型の個体は雌性となります。
桜ヶ丘公園160409セイヨウシャクナゲ連結.jpg 上:ハナカイドウ / 下:セイヨウシャクナゲ

ハナカイドウ

お花見坂に植えられているハナカイドウが濃いピンク色の花を咲かせ始めて、青空のブルーに映えています。ハナカイドウはバラ科の落葉小高木で、中国原産の果樹です。日本では北海道南部から九州まで栽培されていますが、半が咲いた後にできる林檎に似た小さな赤い実は食べることができます。ただし、花が咲いても結実しないことが多いようです。

セイヨウシャクナゲ

ケヤキの丘から百地ヶ丘に続くバス通り沿いの園路際にたくさん植えられているセイヨウシャクナゲが鮮やかの赤やフューシャ色の花を開き始めました。セイヨウシャクナゲはツツジ科の常緑低木で、19世紀にプラントハンターによって、主として中国原産のシャクナゲがヨーロッパに持ち込まれて、品種改良されたシャクナゲの総称です。なお、原種のシャクナゲはネパール、ブータンを中心にアジア、ヨーロッパ、北アメリカに約3000種が分布しています。

ページの先頭へ戻る