お知らせ

2016年3月31日

桜ヶ丘公園の動植物・風景情報

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3月下旬の野草の花4種と木の花4種
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3月も下旬を迎えて、春真っ盛りを思わせる暖かな日も続くようになりました。公園内でも、撮影日の21日にはソメイヨシノが開花し、草木の花の開花も相次いでいます。そこで今回は野草の花4種と花木の花4種をご紹介いたします。

桜ヶ丘公園160321ハルノノゲシ連結.jpg 上:タマノカンアオイ / 下:(ハルノ)ノゲシ

タマノカンアオイ

野草園に移植したタマノカンアオイが奇妙な色と形をした花を咲かせ始めました。公園内の自生地でも4月に向かって次々と開花していくでしょう。タマノカンアオイはウマノスズクサ科の多年草で、関東地方西南部に自生しています。カンアオイの仲間は自生地が狭い地域に限られていて、地域特産種になっているものがほとんどで、タマノカンアオイも例外ではありません。多摩丘陵で最初に確認されたカンアオイですので、「多摩の」が名前についています。

(ハルノ)ノゲシ

遊びの広場菜たくさん生えているハルノノゲシが黄色い花を咲かせ始めています。周辺にはカラスノエンドウやタチツボスミレなども花を咲かせています。正式な和名はノゲシですが、秋に花を咲かせるアキノノゲシに対比させてハルノノゲシとも呼ばれます。ハルノノゲシはキク科の越年草で、ヨーロッパ原産の植物です。日本には、書物の記録が始まる以前に渡来した史前帰化植物と考えられていて、現在では世界各地に広まっています。

桜ヶ丘公園160321ナガミノヒナゲシ連結.jpg 上:ヒメウズ / 下:ナガミ(ノ)ヒナゲシ


ヒメウズ

とんぼの広場の奥の草原の中で、ヒメウズがとても小さな白い花を開花させ始めています。ヒメウズはキンポウゲ科の多年草で、日本、朝鮮半島南部、中国に分布しています。日本では関東地方以西の本州、四国、九州の暖帯域に自生しています。その葉を観察すると、小さいながらもオダマキに似ているのですが、その通りオダマキの近縁種で、花の構造もほぼ共通しています。

ナガミ(ノ)ヒナゲシ

遊びの広場のハルノノゲシの花に混じってナガミノヒナゲシがオレンジ色の花を咲かせ始めました。ナガミノヒナゲシはケシ科の越年草で、地中海沿岸~中欧が原産地です。日本には輸入穀物などに紛れて渡来したと考えられていて、1961年に世田谷区で初めて確認されて以来分布が広がっています。阿片の原料のアルカロイド成分は含んでいないものの、繁殖力がとても強く、他の草花を駆逐してしまう可能性があるため問題視されています。
桜ヶ丘公園160321ヒュウガミズキ連結.jpg 上:モミジイチゴ / 下:ヒュウガミズキ
モミジイチゴ

モミジイチゴの木が葉の芽吹きと下向きにぶら下げた白い花の開花を同時に始めています。モミジイチゴはバラ科の落葉低木で、本州の中部地方以北~北海道の胆振地方の山野に自生しています。別名を黄苺(キイチゴ)といって、6~7月に黄橙色に熟した果実を生でおいしく食べられます。茎には棘が多くて、群生地に足を踏み入れると棘で引っかき傷だらけになってしまうほどです。

ヒュウガミズキ

杉の辻から大谷戸公園に向かうメイン園路の脇に植えられているヒュウガミズキが淡黄色の花を次々に咲かせています。ヒュウガミズキはマンサク科の落葉低木で、日本の石川県~兵庫県の日本海側、高知県、宮崎県、そして台湾に分布しています。前回ご紹介したトサミズキの仲間ですが、トサミズキは花穂に7~8個の花をぶら下げるのに対して、本種の花穂には2~3個の花だけしか付けません。

桜ヶ丘公園160321シデコブシ連結.jpg 上:コブシ / 下:シデコブシ

コブシ

公園内のあちこちに生えているコブシが木の上の方から順番に白い花を開花させ始めています。コブシはモクレン科の落葉高木で、九州、本州、北海道、そして韓国の済州島に分布しています。なお、北海道のコブシは「キタコブシ」と呼ばれることもあります。コブシという名前はその果実の形によっていますが、集合果である果実ににぎりこぶし状のデコボコがあるためです。日本各地の山地に自生していますが、人家の庭などにもよく植えられています。

シデコブシ

山の越の園路の交差点に植えられているシデコブシがピンク色の花を次々に咲かせています。シデコブシはモクレン科の落葉小高木で、愛知県、岐阜県、三重県の一部に分布する日本固有種です。自生種は準絶滅危惧の指定を受けていますが、園芸用の苗木などが市売されていますので、庭木や公園樹として植栽されているのを見かけることがあります。細い花びらがたくさん付いている花の様子を、しめ縄などに下げる紙の四手(しで)に見立ててこの名が付けられました。

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