お知らせ

2016年2月11日

桜ヶ丘公園の動植物・風景情報

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2月上旬の木の花の冬芽5種
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立春を迎えたとはいえ、まだ寒い日々が続きますが、公園内の植物たちは確実に春を迎える準備を進めているようです。そこで今回は、前回に引き続き膨らみ始めた花の冬芽を5種、昨年の開花状況の写真と共にご紹介いたします。
なお写真はすべて2月7日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150326キブシ連結2.jpg 上:キブシの冬芽 / 下:昨年3月下旬の開花状況
キブシ
公園内のあちこちの雑木林の縁などに見られるキブシの花穂が長く伸びて、そこに並んでいる花の冬芽が大きく膨らんできました。一部の花芽には花の色のクリーム色が見え出しているものもあります。キブシはキブシ科の落葉低木で、北海道南西部、本州、四国、九州、小笠原に分布する日本固有種です。雌雄異株の木で、どちらも同じような花穂にクリーム色の花をたくさん付けますが、雌花の方がややグリーンがかっていて、花の内部の雄しべは退化しているために真中にある雌しべの先の丸く大きなグリーンの先端が目立ちます。これとは逆に、雄花の内部には雄しべの先の黄色の点がたくさん見えています。
桜ヶ丘公園150326コブシ連結2.jpg 上:コブシの冬芽 / 下:昨年3月下旬の開花状況
コブシ
公園内の雑木林の中などに点々と生えているコブシの花の冬芽が膨らんできました。この冬芽には細い毛が一面に生えていて、まるで毛皮のコートを着ているように見えます。コブシはモクレン科の落葉高木で、九州、本州、北海道および韓国の済州島に分布しています。北海道のコブシはキタコブシと呼ばれることもあります。庭木や街路樹として植えられていますが、建材として樹皮を付けたまま茶室の柱に用いられることもあります。また花蕾は鼻炎、鼻づまりなどに効果があり、漢方薬に配合されます。
桜ヶ丘公園150326シデコブシ連結2.jpg 上:シデコブシの冬芽 / 下:昨年3月下旬の開花状況
シデコブシ
山の越の園路の分岐点や大松山の登り口などに植えられているシデコブシの花の冬芽もコブシと同じように大きく膨らんできて、毛皮のコートのような細い毛に覆われています。シデコブシはモクレン科の落葉小高木で、愛知県、岐阜県、三重県の一部にだけ分布している日本固有種です。自生地が限られていて、個体数は一万個程度とされているため、環境省によってレッドリストの準絶滅危惧の指定を受けています。ただし園芸用の苗木などが市販されていて、庭木や公園樹などとして見かけることはよくあります。
桜ヶ丘公園150406シャクナゲ連結2.jpg 上:セイヨウシャクナゲの冬芽 / 下:昨年4月上旬の開花状況
セイヨウシャクナゲ
公園西側のバス通りに沿って植えられているセイヨウシャクナゲの花の冬芽が大きく膨らんできました。シャクナゲを母種として欧米などで育成された園芸品種などを総称してセイヨウシャクナゲと言いますが、花は母種と比べると大きく、花色も鮮やかなものが多く見られます。その母種のシャクナゲはツツジ科の常緑低木で、常緑広葉樹にもかかわらず寒冷地にまで分布しています。主として北半球の亜寒帯から熱帯山地までのとても広い範囲に自生していて、南限はニューギニア、オーストラリアにまで達しています。特にヒマラヤ周辺には非常に多くの種が分布しています。
桜ヶ丘公園150331ソメイヨシノ連結2.jpg 上:ソメイヨシノの冬芽 / 下:昨年3月末の開花状況
ソメイヨシノ
お花見坂周辺や丘の上広場など公園内のあちこちに植えられているソメイヨシノの冬芽がかなり大きくなってきています。ソメイヨシノはバラ科の落葉高木で、日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられている日本産の園芸品種です。江戸末期から明治初期に江戸の染井村で集落をつくっていた造園師や植木職人たちによって育成されて、初めは桜の名所の大和の吉野山にちなんで「吉野」、「吉野桜」名で広まりましたが、のちの調査でヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり、吉野山に多いヤマザクラと混同されることを恐れて、染井村の名を取って「染井吉野」と命名されたと言われてます。

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