お知らせ

2015年11月19日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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11月中旬の木の実4種と野草の実2種、野草の花2種                       
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11月も半ばを過ぎて、ケヤキやトチノキなどの落葉が始まり、落ち葉掃きが欠かせない季節になりました。公園内の木々や野草の花もほとんど終わって、いよいよ本格的な冬を迎えようとしています。そこで今回は、色づいた木の実4種と草の実2種、そしてまだ残っていた野草の花2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて11月15日に撮影しました。



桜ヶ丘公園151115サネカズラ連結.jpg 上:ムラサキシキブの実 / 下:サネカズラの実
ムラサキシキブの実
サービスセンター入口の近くに生えているムラサキシキブの実が紫色に色づいています。ムラサキシキブはクマツヅラ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生しています。国外では朝鮮半島、中国、台湾にも分布しています。変異の幅がとても広く、特に果実が白いものはシロシキブと呼ばれ、よく栽培されています。また、果実の小さいものは古身ムラサキシキブ、葉の小さいものはコバノムラサキシキブと呼ばれています。なお、よく栽培されているコムラサキは別種です。
 
サネカズラの実
東部団地から登ったところの竹林の脇で、灌木に絡み付いたサネカズラの実が真赤に熟してきました。サネカズラはマツブサ科の常緑つる性本木で、関東地方以西の日本から中国南部にかけて分布しています。ふつう雌雄異株で、雌株の花床(花びらなどが付く部分)は結実とともに膨らんで、キイチゴを大きくしたような真赤な丸い集合果を作ります。別名をビナンカズラと言いますが、これは昔、つるから粘液を採って整髪料として使ったことによります。
桜ヶ丘公園151115ナンテン連結.jpg 上:クロガネモチの実 / 下:ナンテンの実

クロガネモチの実
杉の辻近くなどに植えられているクロガネモチの実が真赤な色に変わってきました。クロガネモチはモチノキ科の常緑高木で、本州の茨城・福井以西、四国、九州、沖縄、国外では中国、台湾、インドシナまで分布しています。冬の赤い実が美しいことから、よく庭木として植えられていますが、都市環境にも耐えるため、公園樹、街路樹としても植えられています。モチノキの仲間ですが、若枝や葉柄が黒紫色になるため、クロガネモチと名付けられました。
 
ナンテンの実
公園内のあちこちに生えているナンテンの実がようやく赤くなってきました。ナンテンはメギ科の常緑低木で、中国原産の樹木です。日本では西日本、四国、九州に自生していますが、これは古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされています。江戸時代に様々な葉変り品種が選び出されて盛んに栽培されました。これらは古典園芸植物として、現在もその一部が保存栽培されています。
桜ヶ丘公園151115ヘクソカズラ連結.jpg 上:スズメウリの実 / 下:ヘクソカズラの実
スズメウリの実
連光寺公園手前のススキの大株に絡み付いているスズメウリの実が白く色づいています。スズメウリはウリ科のツル性一年草で、日本の本州、四国、九州、韓国の済州島に分布しています。スズメウリという名前は果実がカラスウリより小さいことからとか、果実をスズメの卵に見立てたことからとか言われています。
 
ヘクソカズラの実
ゆうひの丘のニシキギの木に絡み付いたヘクソカズラの実が光沢のある黄土色になっています。ヘクソカズラはアカネ科のつる性多年草で、日本を含む東アジア一帯に分布しています。葉や茎に悪臭があることからヘクソカズラという、ちょっとかわいそうな名前が付けられましたが、乾燥した実や生の実はしもやけやあかぎれの外用民間薬として使われます。なお、生の実はかなりの臭気を放ちますが、乾燥したものは不思議とにおいが消えるので、乾燥した実を使うことの方が多いようです。
桜ヶ丘公園151115イヌタデ連結.jpg 上:ヒメジョオン / 下:イヌタデ
ヒメジョオン
ドッグラン上の記念館通りの脇の草むらの中でヒメジョオンがほとんど白に近い薄紫色の花を咲かせています。ヒメジョオンはキク科の一年草で、北アメリカ原産の植物です。現在ではヨーロッパ、アジアに移入分布しています。日本には1865年ごろに観葉植物として導入され、明治時代には早くも雑草として野生化していました。現在では全国に広がり、在来種の植物の生育をさまたげる可能性があるので、同属のハルジオンと共に要注意外来生物に指定されています。
 
イヌタデ
ヒメジョオンと同じところの草むらなど、あちこちの草地の縁などでイヌタデが濃いピンク色の花をまだ咲かせています。イヌタデはタデ科の一年草で、日本、サハリン、朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどに分布しています。イヌタデという名前は、料理に使うヤナギタデと違って、葉に辛味が無くて食べられないので、「役に立たない」という意味の「イヌ」を付けて名づけられました。また、赤い小さな実を赤飯に見立てて、「アカマンマ」とも呼ばれます。

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