お知らせ

2015年10月15日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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10月中旬の野菊の花4種と野草の花4種
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10月も中旬にさしかかり、朝夕は少し肌寒さを感じるほどの気候となってきました。公園内の植物の花もすっかり秋の花が主となり、特に野菊の花がたくさん咲き出していて目立ちます。そこで今回は、今盛りを迎えつつある4種の野菊の花と、そのほかの野草の花4種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて10月13日に撮影しました。




桜ヶ丘公園151013シロヨメナ連結.jpg 上:ノコンギク / 下:シロヨメナ
ノコンギク
もみじ平の野草保護柵の中など、大松山の明るい草原でノコンギクが薄紫色の花を咲かせ始めました。ノコンギクはキク科の多年草で、もっともふつうに見られる野菊です。本州~九州に分布していて、山道沿いや渓流沿いなどの自然の環境から道路端や畑の周辺などの人為環境まで生育範囲はとても広く、良く見かける野菊です。ただし種内の変異は大きくて、同じノコンギクでも見かけはかなり異なるものがあります。
 
シロヨメナ
公園内のあちこちの林床などに生えているシロヨメナが白い野菊の花を咲かせ始めています。シロヨメナもキク科の多年草で、本州~九州、国外では台湾に分布しています。シロヨメナはノコンギクの亜種とされていますが、ノコンギクが紫味を帯びた花色のものが多いのに対して、シロヨメナには白い花色のものが多く見られます。
桜ヶ丘公園151013カントウヨメナ連結.jpg 上:ユウガギク / 下:カントウヨメナ
ユウガギク
夏からポツポツと白い花を咲かせていたユウガギクの花が、本格的な秋を迎えて勢いを増して、花数をかなり増やしています。ユウガギクもキク科の多年草で、本州の東北地方~近畿地方の草地や道端などに生えています。シロヨメナと同じような白い花を咲かせますが、ユウガギクの方が6月頃と早くから咲き出すことと、葉の縁が羽状に切れ込んでいることで区別できます。
 
カントウヨメナ
ユウガギクと同じように、かなり前から明るい紫色の花を咲かせていたカントウヨメナも、秋の涼しい気候によって急にたくさんの花を咲かせ始めました。カントウヨメナもキク科の多年草で、本州の東北地方~関東地方に分布しています。関東地方で見られる野菊には上記のノコンギク、シロヨメナ、ユウガギク、そしてカントウヨメナのほかにシラヤマギクが分布していて、互いに似ています。
桜ヶ丘公園151013ノダケ連結.jpg 上:ツルニンジン / 下:ノダケ
ツルニンジン
キバナアキギリ自生地の奥で毎年花を咲かせるツルニンジンが、今年はツルを切られてしまったため花は見られないとあきらめていたところ、谷戸の丘の園路脇で去年まで気付かなかったツルニンジンが花を咲かせていました。ツルニンジンはキキョウ科のツル性多年草で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国北部、ウスリー地方、アムール地方などに分布しています。丘陵地や山地の林の中や林縁などに生育していて、花色は緑白色で花の内側に紫褐色の斑があります。
 
ノダケ
谷戸の丘や大松山などの雑木林の中に生えているノダケが少し前から濃紫色の花を咲かせ始めています。ノダケはセリ科の多年草で、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ウスリー地方、インドシナに分布しています。やや湿り気のある草地や林縁などに生えていて濃紫色の花を咲かせます。セリ科の植物は白い花を咲かせることが多いため、ノダケの花には少し違った雰囲気を感じさせられます。
桜ヶ丘公園151013ミズヒ連結.jpg 上:ハナタデ / 下:ミズヒキ
ハナタデ
キバナアキギリの大群落の中に一画を占めているハナタデの群落で一斉にピンク色の花が咲き出しています。ハナタデはタデ科の一年草で、日本全土、国外では朝鮮半島、中国の山野の林内や林縁などのやや湿ったところ多く見られます。イヌタデに似ていますが、イヌタデの花穂には花が密集して付くのに対して、ハナタデの花穂には花はややまばらに付き、ピンク色の小さくかわいらしい花を咲かせます。またイヌタデが人里の日当たりの良い草地に生えるのに比べて、ハナタデは山地の日陰になって湿り気の多い所に生えています。
 
ミズヒキ
夏前から長い花穂に赤い花を咲かせていたミズヒキが、秋の涼しい気候の中でますます勢いづいて、たくさんの花穂を伸ばして花を咲かせています。ミズヒキはタデ科の多年草で、北海道~九州、西南諸島、国外では中国、ヒマラヤに分布しています。低地の日当たりの良い林床や林縁、道端などに生えていますが、20~40㎝のとても長い花穂に小花をまばらに咲かせます。小花の色は上半分が赤色、下半分が白色で、この花の姿を祝儀などに使う水引きに見立ててこの名が付きました。

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