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2015年9月18日

桜ヶ丘公園の動植物情報:9月中旬の秋の草花6種と木の花2種


9月も半ばとなって、日中に暑さを感じる日もあるものの、すっかり秋らしい気候となってきました。そこで今回は公園内で咲き出した秋の花を中心に野草の花6種と木の花2種をご紹介いたします。
なお写真はすべて9月15日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150915シロバナマンジュシャゲ連結.jpg 上:ヒガンバナ / 下:シロバナマンジュシャゲ
ヒガンバナ
公園内のあちこちや野草園などにヒガンバナが生えていて、いま花茎を上向きに伸ばしてきていますが、一部が真赤な花を咲かせ始めています。ヒガンバナはヒガンバナ科の球根性多年草で、稲作の伝来とともに中国から帰化したと考えられています。日本には現在、北海道~沖縄に分布しています。また日本のヒガンバナはすべて遺伝的に同一ですので、中国から伝わった一株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられています。
 
シロバナマンジュシャゲ
サービスセンター入口の花壇や野草園に植えられているシロバナマンジュシャゲが、ヒガンバナとほとんど同じ形の白い花を咲かせています。シロバナマンジュシャゲはヒガンバナ科の球根性多年草で、本州~沖縄、国外では朝鮮半島、中国などに分布しています。黄色い花のショウキズイセンと2倍体変種のヒガンバナとの自然交雑種とされています。
桜ヶ丘公園150915ヤブタビラコ連結.jpg 上:ヤブタバコ / 下:ヤブタビラコ

ヤブタバコ
もみじ平横の広場やひぐらし坂下の草むらの中などでヤブタバコが小さな黄色の花を、横に広げた枝にいくつも並べて下向きに咲かせ始めています。ヤブタバコはキク科の越年草で、北海道~沖縄、国外では朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどに分布しています。名前は、大きくてしわが目立つ葉をタバコの葉に見立てて、藪に生育するというとことに由来しています。
 
ヤブタビラコ
ひぐらし坂脇の草むらでヤブタビラコが黄色の花を咲かせています。ヤブタビラコはキク科の越年草で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。同属のコオニタビラコとよく似ていますが、花びらの数が20枚ほどのヤブタビラコに対して、コオニタビラコは半数ほどです。コオニタビラコは春の七草のひとつのホトケノザのことですが、当時の文献などには単にタビラコとされていて、両者は明確に区別されていなかったという説もあります。
桜ヶ丘公園150915オオハナワラビ連結.jpg 上:イタドリ / 下:オオハナワラビ
イタドリ
田んぼの入口の池の端など日当たりの良い場所でイタドリがいくつにも枝分かれした花穂に小さな白い花をたくさん咲かせています。イタドリはタデ科の多年草で、北海道西部以南の日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布する東アジア原産種です。茎は中空で多数の節があり、竹に構造が似ていますが、若い茎は柔らかく、春の新芽は皮をむいて山菜として食用になります。
 
オオハナワラビ
大松山北側斜面の園路際などでオオハナワラビが葉を広げ、胞子葉を伸ばしてそこにたくさんの球形の胞子嚢を成熟させて黄色く色づき始めています。オオハナワラビはハナヤスリ科の冬緑性のシダで、東北地方中部以南の本州、四国、九州、沖縄、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。葉を毎年一枚出して、夏には枯れます。秋になると葉を広げ、胞子葉を上に向けて伸ばし、そこに胞子嚢の丸い玉をたくさん付けます。
桜ヶ丘公園150915ミヤギノハギ連結.jpg 上:サネカズラ / 下:ミヤギノハギ
サネカズラ
雑木林の林床などやや薄暗い場所で、つるを伸ばしてほかの木などに絡ませているサネカズラがクリーム色の花を咲かせて、早いものはもう果実になっています。サネカズラはマツブサ科の常緑つる性低木で、関東地方以西の本州、四国、九州、国外では韓国の済州島、中国、台湾に分布しています。別名をビナンカズラと言いますが、これは昔、つるから粘液を採って整髪料に使ったことによります。
 
ミヤギノハギ
公園内のあちこちに生えているミヤギノハギが、秋を迎えて勢いを増して、花をたくさん咲かせ始めました。ミヤギノハギはマメ科の落葉低木で、中部地方以北の日本海側に分布するケハギが江戸時代園芸化されたものだという説があります。日本各地に分布していますが、植栽されたものか、それらが野生化したものだとされています。

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