お知らせ

2015年9月11日

桜ヶ丘公園の動植物情報:9月上旬の野草の花8種


8月末から雨や曇りの日が続いて、気温も下がり、すっかり秋めいてきました。今回は、このような天候の中で咲いている8種の野草の花をご紹介いたしますが、その内訳としては、以前一度開花を紹介した花で、夏を過ぎて花が最盛期に入った野草を4種と、今咲き始めた秋の野草の花4種となります。
なお、写真はすべて9月8日に雨の降る中で撮影しました。
桜ヶ丘公園150908ツリガネニンジン連結.jpg 上:ツルボ / 下:ツリガネニンジン
ツルボ
以前開花をお知らせしたツルボが、ドッグラン上の斜面やゆうひの丘の草原の斜面の群落で一斉にピンク色の花を咲かせて、見頃となっています。ツルボはユリ科の球根性多年草で、北海道~沖縄、国外では朝鮮半島、中国、ウスリーなどに分布しています。堤防、草地、林縁などの日当たりの良いところ多く見られ、群生することの多い植物です。
 
ツリガネニンジン
開花をお知らせして約1ヶ月経ち、ツリガネニンジンがドッグラン上の斜面や大松山の南斜面、そしてさとやまくらぶ裏の明るい斜面などで、小さなベルのような形の薄紫色の花を花茎のまわりを取り囲むようにたくさん咲かせています。ツリガネニンジンはキキョウ科の多年草で、北海道~九州、国外ではサハリン、千島列島に分布しています。山地の草原や林縁、そして河川の堤防などの草刈り管理された場所などに生育しています。
桜ヶ丘公園150908キツリフネ連結.jpg 上:センニンソウ / 下:キツリフネ
センニンソウ
1ヶ月前から咲き出しているセンニンソウが、田んぼのフェンスなどにツルを絡ませて葉や茎を伸ばし、その上に白い花を大量に咲かせて、雪が積もったように一面に白くなっています。センニンソウはキンポウゲ科の常緑多年草(低木)で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾などに分布しています。ボタンヅルとよく似ていますが、センニンソウは3~7枚の小葉からなる羽状複葉、ボタンヅルは3枚からなる羽状複葉を持っています。
 
キツリフネ
2ヶ月ほど前に開花したキツリフネが、夏の暑さが収まりつつある最近、再び花の数を増やしています。キツリフネはツリフネソウ科の一年草で、ユーラシア・北米大陸に広く分布しています。日本では北海道~九州の山地や丘陵地の水辺などの、やや湿った薄暗い場所に自生しています。
桜ヶ丘公園150908シモバシラ連結.jpg 上:ツリフネソウ / 下:シモバシラ
ツリフネソウ
キツリフネの花が咲く群落中に自生しているツリフネソウが赤紫色の花を開花し始めました。ツリフネソウはツリフネソウ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部などの東アジアに分布しています。日本では北海道~九州の丘陵地や山地の水辺などのやや湿った薄暗い所に自生していて、キツリフネと共に群生していることも多く見られます。
 
シモバシラ
野草園内に植えたシモバシラが長い花穂に花を並べて咲かせ始めています。厳寒期には枯れた茎の地際に白い氷の花のような霜柱を付けますが、今咲かせている花も真っ白な色をしています。シモバシラはシソ科の多年草で、関東地方以南の本州~九州に分布する日本固有種の植物です。
桜ヶ丘公園150908アブラガヤ連結.jpg 上:ニラ / 下:アブラガヤ
ニラ
ゆうひの丘の草の斜面の裾野に自生しているニラが円盤状の花穂に白い星形の花を咲かせています。ニラは中国原産のユリ科の多年草で、日本には9世紀に渡来してきたと言われていて、「古事記」や「日本書紀」にもその名が登場しています。葉を食用にするため栽培されていますが、寒さにも暑さにも強く、盛んに株分れして殖えます。
 
アブラガヤ
とんぼの広場の池の中でアブラガヤが明るい茶色の花穂を付けています。アブラガヤはカヤツリグサ科の多年草で、北海道~九州の低山から亜高山の湿原や湿った草地などに自生しています。非常に変異が多く、古くからいくつもの名で分類されていますが、分ける必要はないという説もあります。

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