お知らせ

2015年8月27日

桜ヶ丘公園の動植物情報:8月下旬の野草と木の花5種および木の実3種


8月下旬となり、暑いながらもようやく秋の気配が感じられるようになりました。公園内の野草や樹木も秋を目前にして、秋の花や果実を付け始めています。そこで今回は野草や木の花を5種と熟し始めた木の実3種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて8月25日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150825ヌスビトハギ連結.jpg 上:シラヤマギク / 下:ヌスビトハギ
シラヤマギク
丘の上広場脇の草むらの中でシラヤマギクが白い花を咲かせ始めています。シラヤマギクはキク科の多年草で、北海道~九州、そして北東アジアに広く分布しています。山地や丘陵地の乾いた草原や林縁などに自生していますが、白い舌状花の数は少なく、ほかの野菊の花に比べてまばらについている感じで、花弁とか弁の間には明らかに隙間があります。
 
ヌスビトハギ
大松山南斜面のおもいでの道付近で、ヌスビトハギが長い花茎にたくさんの小さな花を開き始めました。ヌスビトハギはマメ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。低地から山地の草原や林縁などに多く生えています。果実は2節に分かれていて、その間が大きくくびれています。この果実の形が、泥棒が足音を立てないように足裏の外側だけを付けて歩いた足跡に似ているということで、ヌスビトハギという名が付いたと言われています。
桜ヶ丘公園150825タマアジサイ連結.jpg 上:イヌキクイモ / 下:タマアジサイ
イヌキクイモ
東部団地口から入ってすぐの所の草原の脇でイヌキクイモが大きな黄色い花を咲かせています。イヌキクイモはキク科の多年草で、北アメリカが原産地です。日本には江戸時代の末期に渡来して、現在では各地に帰化しています。近縁のキクイモにきわめてよく似ていますが、キクイモは地下に食用になる大きな芋ができるのに対して、本種は大きな芋を作らず食用にならないので、名前に役に立たないという意味もある「イヌ」が付きました。しかしながら、この両種を区別しないという説もあります。
 
タマアジサイ
杉の辻から山の越に向かう園路際に植えられているタマアジサイがようやく、白い装飾花に縁取られた薄紫色の両性花を咲かせ始めました。タマアジサイはユキノシタ科の落葉低木で、東北地方南部から関東地方、そして岐阜県までの中部地方の、やや湿った林縁などに自生しています。名前にタマとあるようにつぼみが球形で、このつぼみが割れるように開いて咲く花はほかのアジサイより遅く、8月頃開花します。
桜ヶ丘公園150825コブシ連結.jpg 上:クコ / 下:コブシの実
クコ
記念館口に生えているクコが紫色の花と赤い実を同時に付けています。クコは中国原産のナス科の落葉低木で、日本や朝鮮半島、台湾、北アメリカなどに移入されて、分布を広げている外来種です。海岸や河原、田畑の畦、空き地のまわりなどの、人の手が加わりやすくて高木が生えきれない環境に多く生えています。
 
コブシの実
公園内のあちこちでコブシの実が赤く熟し始めていて、中には果皮がはぜて中の赤い果肉と黒い種が露出しているものもあります。コブシはモクレン科の落葉高木で、九州、本州、北海道、および韓国の済州島に分布しています。北海道のコブシはキタコブシと呼ばれることもあります。果実は集合果でにぎりこぶし状のデコボコがあるため、この名前が付けられました。
桜ヶ丘公園150825ヤマボウシ連結.jpg 上:ミズキの実 / 下:ヤマボウシの実
ミズキの実
今年はミズキの実がたくさん付いていますが、その実が紫色~暗紫色に色づき始めています。ミズキはミズキ科の落葉高木で、北海道~九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾からヒマラヤ山地にまで分布しています。果実は8月~10月に暗紫色に熟して、野鳥やツキノワグマの秋の大切な食糧になります。ミズキという名前は、春先に枝を切ると水のようは樹液が滴り落ちることから付けられました。
 
ヤマボウシの実
山の越の園路と、ここから大松山に登る園路の分岐点近くに植えられているヤマボウシの実が、大きく膨らんでオレンジ色に色づき始めています。ヤマボウシはミズキ科の落葉高木で、本州~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。果実は集合果で、9月頃に果肉が黄色~オレンジ色に熟して、食べるとマンゴーのような甘さがあります。果皮もとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感があります。

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