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2015年7月31日

桜ヶ丘公園の動植物情報:7月末の野草の花6種と木の花2種


8月を目前とした、まさに真夏。猛暑が毎日のように続いていますが、公園内の植物には夏の花に加えて、早くも秋の花の先駆けが見られるようになりました。そこで今回は真夏の野草の花6種と木の花2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて7月28日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150728イヌゴマ連結.jpg 上:コバギボウシ / 下:イヌゴマ
コバギボウシ
田んぼの奥にたくさん生えているコバギボウシが開花しました。わき水の広場のコバギボウシの開花にはあと少し時間がかかりそうです。コバギボウシはユリ科の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布する日本固有種です。山地の日当たりの良い湿原などの多く生えていますが、この公園内にもあちこちに生えている近縁のオオバギボウシと比べると全体に小型で、開花時期は少し遅めです。また花色はオオバギボウシよりも紫味が少し濃く出ています。
 
イヌゴマ
わき水の広場の水路の中のミソハギの群落の中に混じって生えているイヌゴマの花が咲いています。イヌゴマはシソ科の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布しています。湿り気のある草地に多く見られ、淡紅色の小さな唇形の花を数段輪状に咲かせます。花や果実が食用のゴマに似ていますが、イヌゴマの実は食べられないので、「役に立たない」という意味のイヌが名前に付きました。
桜ヶ丘公園150728クズ連結.jpg 上:キツネノカミソリ / 下:クズ
キツネノカミソリ
とんぼの広場の奥や赤い実の道脇などでキツネノカミソリが花を咲かせ始めています。キツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で、日本(本州、四国、九州)と朝鮮半島に分布しています。明るい林床や林縁などに自生していますが、早春に葉を出して養分を貯え、夏前には一旦葉を落とします。そして今の時期に葉の無い花茎だけを伸ばして、その先にいくつかのオレンジ色の花を咲かせます。
               
クズ
木の枝などに絡み付いて伸び上がったクズのつるに赤紫色のクズの花が開花しています。あたり一面にこのクズの花の甘い香りが濃密に立ち込めています。クズはマメ科のつる性多年草で、日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布しています。北アメリカでは緑化、土壌流出防止用として20世紀前半までもてはやされましたが、現在では繁茂力の強さや拡散の早さから侵略的外来種に指定されています。
桜ヶ丘公園150728ユウガギク連結.jpg 上:ヤブラン / 下:ユウガギク
ヤブラン
雑木林の林床など、あちこちに生えているヤブランが長い花穂を伸ばしてたくさんの紫色の花を咲かせ始めました。ヤブランはユリ科の常緑性多年草で、東アジアに広く分布しています。山野の薄暗い林床などに群生していますが、上部で日陰でもよく育つので庭園の下草として広く利用されています。葉に白い縦縞の入る園芸品種もあり、和洋を問わず広く庭園に植栽されています。
 
ユウガギク
ユウガギクが他の野菊に先駆けて白い花を咲かせています。ユウガギクはキク科の多年草で、本州の東北地方から近畿地方に分布する日本固有種です。ノコンギク、カントウヨメナ、シロヨメナ、シラヤマギクなど一般に野菊としてひとくくりにされるキク科の植物群のひとつですが、ユウガギクという和名は柚(ユズ)に似た香りのする菊ということで付けられました。
桜ヶ丘公園150728マルバハギ連結.jpg 上:クサギ / 下:マルバハギ
クサギ
公園内の林縁などの多く生えているクサギが優雅な形をした白い花をたくさん咲かせ始めて、周りに甘い香りを漂わせています。クサギはクマツヅラ科の落葉小高木で、日本全国、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。甘い香りのある花には、昼間はアゲハチョウ科の大形のチョウが、また夜になるとスズメガ科の大形のガが良く訪れます。また藪の状態の場所に最初に侵入する先駆植物(パイオニア)の典型として知られています。
 
マルバハギ
もみじ平に生えているマルバハギが少し前から赤紫色の花を咲かせています。マルバハギはマメ科の落葉低木で、日本の本州~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。和名の由来は葉が丸いことですが、その名のとおり先の丸い小葉三枚からなる複葉を付けて、葉の脇に短い柄のある花をかたまって着けます。

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