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2015年7月10日

桜ヶ丘公園の動植物情報:7月上旬の野草の花6種と動物2種


7月に入って毎日のように雨が降り続く、まさに梅雨まっただ中の天候となっていますが、公園内の野草には次々と初夏の花が咲き出しています。そこで今回は咲き始めた野草の花6種と、今回の写真撮影で出会った動物を2種ご紹介いたします。
なお、写真はすべて7月8日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150708オオキツネノカミソリ連結.jpg 上:ネジバナ(白花) / 下:オオキツネノカミソリ
ネジバナ(白花)
ネジバナは6月中旬のホームページでご紹介いたしましたが、今回の撮影で、ゆうひの丘の広い斜面の草原の中でたくさんのピンク色のネジバナの花が咲いている中で、たった2株だけ純白のネジバナの花が咲いていましたのでご紹介いたします。ネジバナに白花があることは知っていましたが、現物の白花のネジバナを見るのは初めての経験でした。ネジバナはラン科の多年草で、ヨーロッパ東部~シベリア、日本全土を含む温帯・熱帯アジア、オセアニアなどに広く分布しています。
 
オオキツネノカミソリ
今年はほとんどの野草の開花時期が早まっていますが、ゆうひの丘のあずまやの周辺に生えているオオキツネノカミソリの花が、7月の初めだというのにもう開花しました。普通のキツネノカミソリと比べるとオオキツネノカミソリの開花は普通3~4週間早いのですが、それにしても早い開花です。オオキツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で、本州の関東地方~九州に分布しています。キツネノカミソリの変種とされていますが、オオキツネノカミソリの雄しべは長く、花の外に突き出ているのでキツネノカミソリと区別できます。
桜ヶ丘公園150708コヒルガオ連結.jpg 上:コマツヨイグサ / 下:コヒルガオ
コマツヨイグサ
拓魂碑の広場でコマツヨイグサが黄色の花を咲かせていました。コマツヨイグサは夕方に開花して、朝になって明るくなるとしぼんでしまう花ですが、今朝早めに自生地に行ったのと、折からの曇天で日が射さなかったためにまだ花を開いていたのでしょう。コマツヨイグサはアカバナ科の多年草で、北アメリカ原産の小型のマツヨイグサです。アジアやアフリカに帰化植物として移入分布していますが、日本では本州、四国、九州に広く定着しています。
 
コヒルガオ
他の背の高い草やフェンスなどにツルを絡ませて伸び上がったコヒルガオが、昨夜の雨粒を乗せた薄いピンク色の花を咲かせていました。コヒルガオはヒルガオ科のつる性多年草で、日本各地から東南アジアに広く分布しています。近縁のヒルガオとよく似ていますが、コヒルガオの葉の基部は耳型に2裂していて左右に張り出していることと、花の基部の柄にひれ状の出っ張りがあることで区別することができます。
桜ヶ丘公園150708オモダカ連結.jpg 上:ミズオオバコ / 下:オモダカ
ミズオオバコ
公園の田んぼに田植えされたばかりの稲苗の脇でミズオオバコのほとんど白に近いピンク色の花が、水面の上に浮かぶように咲いています。ミズオオバコはトチカガミ科の一年草で、日本を含むアジア、オセアニアに広く分布しています。水田、ため池、湖沼などに自生する水生植物で、夏から秋にかけて水面に花茎を伸ばして3弁のピンクがかった白い一日花を咲かせます。
 
オモダカ
ミズオオバコと同じ田んぼの水面から三角形の葉と長い花茎を伸ばしたオモダカが茎先に白い3弁の花を咲かせていました。オモダカはオモダカ科の水性の多年草で、日本を含むアジア~東ヨーロッパの温帯・熱帯域に広く分布しています。種子のほかに地中に伸ばした地下茎の先に塊茎を付けて、これでも繁殖します。この塊茎が肥大化して「おせち料理」などで利用にされるクワイはオモダカの変種で、食用に栽培されています。
桜ヶ丘公園150708アオダイショウ連結.jpg 上:ジャコウアゲハ幼虫 / 下:アオダイショウ
ジャコウアゲハ幼虫
6月のホームページで紹介したウマノスズクサに、この植物が食草になっているジャコウアゲハの幼虫が付いて、葉や茎を食べていました。ジャコウアゲハはアゲハチョウ科のチョウの一種で、雄の成虫が腹端から麝香のような匂いをさせるのでこの名前が付きました。幼虫はウマノスズクサ類を食べて蛹になり、暖かい時期には1~2週間ほどで羽化して成虫になりますが、冬になると蛹で越冬して春になってから羽化するものもいます。
 
アオダイショウ
園路脇の刈込まれたツツジの植込みの茎と葉の上に、アオダイショウが乗っかって、じっと動かないでいました。少しでも陽の暖かさを取り込もうとしていたのでしょうか。アオダイショウはナミヘビ科のヘビで、北海道~九州に分布する日本固有種のヘビです。全長100~200cmの、日本本土では最大のヘビですが、幼蛇の体色は灰色で、梯子状に褐色の斑紋が入っています。この模様がニホンマムシに似ているのでマムシと間違われることがありますが、これはニホンマムシへの擬態だと考えられています。

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