お知らせ

2015年6月 5日

桜ヶ丘公園の動植物情報:6月初旬の野草の花2種と木の花4種、チョウ2種


いよいよ6月に入り、梅雨入りも近くなってきました。公園内では植物の花や実、そして蝶の姿などを多く見ることができます。そこで今回は6月に咲く野草の花2種と木の花4種、そしてこの頃よく見かけるシジミチョウを2種ご紹介いたします。
なお、写真はすべて6月2日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150602アカショウマ連結.jpg 上:ギンリョウソウ / 下:アカショウマ
ギンリョウソウ
落ち葉が積もって腐葉土になっているような薄暗い林床で、ギンリョウソウが全く色のない白い茎の先にやはり白いラッパ型の花を開き始めています。茎にはうろこ状の出っ張りがありますが、これは葉の退化したもののようです。ギンリョウソウはイチヤクソウ科の多年草で、ベニタケ属の菌類から栄養を得て生活する腐生植物です。日本全土のほか、千島列島、サハリン、朝鮮半島、中国、台湾に分布していて、山地のやや湿り気のある、半日陰の場所に生育します。
 
アカショウマ
ゆうひの丘に向かう木道の下の林床で、アカショウマが枝分かれした花穂に小さな白い花をたくさん咲かせていました。アカショウマはユキノシタ科の多年草で、本州、四国、九州に分布する日本固有種です。山地の渓流沿いや棚田周辺など、湿気があって半日陰になるような場所に多く生えています。根茎が赤いので、このアカショウマという名前が付きました。
桜ヶ丘公園150602ガクアジサイ0連結.jpg 上:セイヨウアジサイ / 下:ガクアジサイ
セイヨウアジサイ
東部団地口上の園路際などに植えられているセイヨウアジサイが、ブルーやピンクに色づいてきています。セイヨウアジサイはユキノシタ科の落葉低木で、日本原産のガクアジサイに由来したいくつかの品種を、ガクアジサイの中央部にある小さな両性花を装飾花に変化させて装飾花だけで半球状になるようにヨーロッパで品種改良したものです。それがその後日本に逆輸入されて、それをもとに日本でも盛んに品種改良がおこなわれています。
 
ガクアジサイ
お花見坂や東部団地口上などの園路脇に植えられているガクアジサイが花を咲かせ始めています。ガクアジサイはユキノシタ科の落葉低木で、日本の関東地方、中部地方、伊豆諸島などが原産地です。花は、中央部にあるたくさんの小さな両性花のまわりを、4~5枚の大きな花びら(萼片)を持った装飾花が取り囲んだ形になっています。現在では原種のガクアジサイをもとにした数多くの品種が作りだされています。
桜ヶ丘公園150602タイサンボク連結.jpg 上:カシワバアジサイ / 下:タイサンボク
カシワバアジサイ
杉の辻の池の横の園路両脇に作られた丸太組みの花壇の中に植えられたカシワバアジサイが白い花を咲かせ始めました。カシワバアジサイはユキノシタ科の落葉低木で、北アメリカ島南部が原産地です。葉の形がカシワの葉に似ていることからカシワバアジサイと名付けられましたが、花は、円錐状やピラミッド状の花穂にたくさんの花が集まって咲く、独特な形状をしています。日本にもかなり前から渡来していたのですが、最近になってやっと一般に出回り始めています。
 
タイサンボク
拓魂碑のある広場奥に植えられたタイサンボクが大きな白い花を白い花を咲かせています。タイサンボクはモクレン科の常緑高木で、北アメリカ中南部原産の樹木です。アメリカ合衆国南部を象徴する花木とされていて、ミシシッピ州の州花になっています。日本には明治時代の初めに渡来してきて、現在では公園樹などとして広く植えられています。
桜ヶ丘公園150602ウラナミアカシジミ連結.jpg 上:アカシジミ / 下:ウラナミアカシジミ
アカシジミ
ここのところ、あちこちの花や葉の間を飛び回っているアカシジミをよく見かけます。アカシジミはシジミチョウ科のチョウの一種で、北海道~九州、国外では中国東北部と華北、朝鮮半島、台湾に分布しています。幼虫の食樹はブナ科の落葉樹や常緑樹で、成虫もこれらの樹木の生い茂る雑木林を生活圏としていて、ここから離れることはほとんどありません。
 
ウラナミアカシジミ
アカシジミによく似ていますが、翅の模様がちょっと違っているウラナミアカシジミもたくさん飛んでいます。ウラナミアカシジミもシジミチョウ科のチョウの一種で、日本、朝鮮半島、中国、ロシア沿海州に分布する、アカシジミと近縁関係にあるシジミチョウです。このため、アカシジミとほとんど同じ生活史をとっていて、雑木林の中で良く見かけます。

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