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2015年5月 7日

桜ヶ丘公園の動植物情報:5月中旬の野草の花6種と木の花2種


天候に恵まれたゴールデンウィークを過ぎ、5月中旬に入るにつれ、雨の降る日も出てきましたが、公園内の植物たちは次々と初夏の花を開花させています。そこで今回は初夏の花を咲かせ始めた野草6種と花木2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて5月12日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150512オカタツナミソウ連結.jpg 上:タツナミソウ / 下:オカタツナミソウ
タツナミソウ
ドッグラン裏の斜面の草原やもみじ平の野草保護地の中などで、タツナミソウが鮮やかな紫色の花を、波頭のような形の花穂に重なり合うように咲かせています。タツナミソウはシソ科の多年草で、福島県以南の本州~九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドシナに分布しています。草原や道端などの明るい所に生えていて、陽の当たる方向に向かって繊細な模様のある花を咲かせます。
 
オカタツナミソウ
冨士美の丘からひぐらし坂へと下る園路際などでオカタツナミソウが薄紫色の花を咲かせ始めています。上下に花が重なっている形のタツナミソウの花穂と比べると、オカタツナミソウは花が横並びになったような花穂の形をしています。オカタツナミソウもタツナミソウと同属のシソ科の多年草で、関東地方以西の本州、四国に分布しています。低山や丘陵地の林床などタツナミソウと比べるとやや暗い場所に自生していて、花の色が淡く、横並びに花を付けた花穂の形が特徴です。
桜ヶ丘公園150512ミヤコグサ連結.jpg 上:ワニグチソウ / 下:ミヤコグサ
ワニグチソウ
公園内の明るめの林床などでワニグチソウが茎の下に、苞葉包まれた2個ずつの花を吊り下げて咲かせています。ワニグチソウはユリ科の多年草で、日本各地から北東アジアに広く分布しています。なんといっても2個の筒状の花を包み込む葉質の卵型の苞葉が特徴となっています。
 
ミヤコグサ
ゆうひの丘裏の栗林の上部の明るい斜面でミヤコグサが鮮やかな黄色の花を茎の先端に1~3個ずつ咲かせています。ミヤコグサはマメ科の多年草で、日本全土、インド以東の東アジア一帯に広く分布しています。名前は「都草」という意味で、古い時代には分布はあまり広くなかったようで、奈良の都や京の都などの都市近郊に多かったからではないかと言われています。(史前帰化植物説があります。)

桜ヶ丘公園150512ヤセウツボ連結.jpg 上:ノアザミ / 下:ヤセウツボ
ノアザミ
ゆうひの丘の草原の斜面などでノアザミが鮮やかな赤紫色の花を咲かせ始めています。なお、ノアザミは日本のアザミの中でほとんど唯一、夏になる前に開花するアザミです。ノアザミはキク科の多年草で、本州、四国、九州の草原や河原などに自生しています。また、アジア大陸にも変種が分布しています。
 
ヤセウツボ
記念館横の乾燥した草地などでヤセウツボが上に向かって伸びた花茎にピンクベージュ色の花だけを咲かせています。ヤセウツボはハマウツボ科の一年草で、地中海沿岸原産の帰化植物です。また、この植物はマメ科やキク科などの植物に寄生する寄生植物で、特にシロツメグサなどが群生するところにはよく見られます。葉緑素を持たない植物ですので、全体にベージュ~褐色の色をしています。
桜ヶ丘公園150512カラタネオガタマ連結.jpg 上:カルミア / 下:カラタネオガタマ
カルミア
サービスセンター出入り口のすぐ外の植えられているカルミアがたくさんのつぼみを密集させた花穂に、薄いピンク色の花を咲かせ始めました。カルミアはツツジ科の常緑低木の総称で、北アメリカ、キューバ原産の樹木たちです。約7首のカルミア属の樹木がありますが、公園のカルミアは日本名をアメリカシャクナゲと名付けられた種です。
 
カラタネオガタマ
カルミアと並んで植えられているカラタネオガタマがイエローベージュ色の目立たない花を咲かせ始めていて、あたりには熟したバナナのような甘い香りが立ち込めています。カラタネオガタマはモクレン科の常緑小高木で、中国原産の樹木です。日本には江戸時代に渡来して、庭や神社などに植えられています。

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