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2015年1月 9日

桜ヶ丘公園の動植物情報:1月上旬の早春の花4種とロゼット4種

新年を迎えて厳寒の日々が続いています。公園内はすっかり冬枯れの景色となっていますが、新春という言葉のとおり、早くも春の花が咲き始めています。そこで今回は早春の野草の花2種と木の花2種をご紹介いたします。さらに、極寒を耐え忍ぶ野草の姿であるロゼット(寒風を避けるため葉をぴったりと地面に付け、陽光を受けやすくするために八重のバラの花のようにたくさんの葉を丸く広げた姿)を4種ご紹介いたします。
なお、写真はすべて1月5日に撮影しました。
桜ヶ丘公園150105ヒメオドリコソウ連結.jpg 上:オオイヌノフグリ / 下:ヒメオドリコソウ
オオイヌノフグリ
ボランティアの方々が育てているサツマイモの畑の脇の陽だまりの草地の中でオオイヌノフグリの青い花が次々に咲いています。オオイヌノフグリはゴマノハグサ科の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。現在では日本を含むアジア、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種として広く定着しています。日本には明治初年に渡来したと推定されています。秋に芽を出してほかの植物が育たない冬にどんどん広がり、早春にコバルトブルーの花をたくさん咲かせて、春の終わりには枯れてしまうという早春の植物です。
 
ヒメオドリコソウ
オオイヌノフグリが咲いているすぐ横でヒメオドリコソウもピンク色の花を咲かせ始めています。ヒメオドリコソウもヨーロッパ原産のシソ科の越年草で、北アメリカや東アジアにも帰化して、道端や庭などに良く生えている雑草として知られています。日本には明治中期に帰化した外来種で、本州を中心に分布しています。中国、朝鮮半島、日本に分布しているオドリコソウと同属の植物ですが、背丈や葉、花の大きさが半分以下で小さいために「姫」の名を付けて呼ばれています。
桜ヶ丘公園150105ソシンロウバイ連結.jpg 上:ウグイスカグラ / 下:ソシンロウバイ
ウグイスカグラ
谷戸の丘の園路の脇などに生えているウグイスカグラがピンク色でラッパのような形をした花を開き始めました。ウグイスカグラはスイカズラ科の落葉低木で、北海道南部~四国の山野にふつうに生えています。山野にそのまま生えているような野趣を楽しめる花木として、庭木のほかに盆栽に仕立てることもあります。見どころは春の花と赤い実です。
 
ソシンロウバイ
お花見坂の防災トイレの前に植えられているソシンロウバイの木に蝋のような半透明の質感で淡いクリーム色の花がたくさん咲き始めています。ソシンロウバイの基本種のロウバイは中国原産のロウバイ科の落葉低木で、江戸時代には日本に渡来していたようです。ロウバイの花は中心部が暗紫色でそのまわりがクリーム色をしていますが、ロウバイの栽培品種のソシンロウバイは花全体がクリーム色をしています。
桜ヶ丘公園150105ブタナ連結.jpg 上:セイヨウタンポポ / 下:ブタナ
セイヨウタンポポ
明るい草原の中に生えているセイヨウタンポポの葉が典型的なロゼットの姿で地面に張り付いています。セイヨウタンポポはキク科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。環境省によって要注意外来生物に指定されています。在来種のカントウタンポポとは花の外側の総苞が反り返っている点が異なっていて区別できますが、花のないロゼットの状態ではほとんど区別できません。
 
ブタナ
杉の辻から大谷戸公園に向かう園路脇の斜面を、春の花の時期には一面に黄色く染めてとてもきれいなブタナが、今ロゼットの姿でそこにたくさん見られます。ブタナはキク科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。日本には昭和初期に入ってきたとされていますが、現在では北海道と本州の広い範囲に分布しています。1933年に札幌市で初めて発見された際にはタンポポモドキと命名されたのですが、現在ではブタナの名前の方が主流になっています。
桜ヶ丘公園150105ヘラオオバコ連結.jpg 上:コウゾリナ / 下:ヘラオオバコ
コウゾリナ
連光寺公園南側の出入り口から続く園路脇の梅林の斜面で、コウゾリナが寒さで赤黒く変色した葉を広げたロゼットとなっています。コウゾリナはキク科の越年草で、北海道~九州の山野の草地にごく普通に生えています。今の時期にはロゼットの姿になっている根生葉は茎が伸びて葉が茂り、花の咲く時期には枯れてしまいます。茎などにある剛毛から、ひげを剃るという意味の「顔剃菜」、またはひげを剃る「剃刀(かみそり)菜」から転訛してコウゾリナという名前になったという説が一般的です。
 
ヘラオオバコ
公園内の広場や日当たりの良い斜面の草地などにたくさん生えているヘラオオバコも細長い葉を丸く広げたロゼットの姿になっています。ヘラオオバコはオオバコ科の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。現在では北アメリカをはじめ世界中に分布を広げていて、日本にも江戸時代末期に侵入して以来日本全土に広がっています。原産地のヨーロッパではハーブとして食用や薬用に利用されているほかに、家畜用の飼料としても栽培されています。

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