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2014年12月15日

桜ヶ丘公園の動植物情報:12月中旬の冬芽8種

12月も中旬に入り、桜ヶ丘公園内の動植物はすっかり冬の装いをまとっています。紅葉も終わり、咲いている花もごく少数となりました。そこで今回は、植物の冬越しの形態のひとつである冬芽を取り上げて、落葉樹を中心とした樹木の冬芽を8種ご紹介いたします。
 
冬芽(とうが、ふゆめ)とは一般的には、落葉樹が晩夏から秋にかけて形成して、冬に休眠・越冬している芽の状態のことです。この冬芽が春になると伸びて葉や花になるので、冬芽には花芽と葉芽の両方があります。
冬芽のタイプとしては、①魚の鱗のような皮や毛で被われている鱗芽(りんが)、②被われていない裸芽(らが)、③葉痕(葉の落ちたあとに茎の表面に残された傷跡)や樹皮の中に隠れている隠芽(いんが)に分かれます。
また、枝の先端にある冬芽を頂芽(ちょうが)、枝の途中にある冬芽を側芽(そくが)と言います。
桜ケ丘公園141213カラタネオガタマ連結.jpg 上:アジサイ / 下:カラタネオガタマ
アジサイ
アジサイはユキノシタ科の落葉低木で、日本原産の樹木です。日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されています。
アジサイの冬芽の頂芽は大きな裸芽で、側芽は鱗芽で小さくて目立ちません。
 
カラタネオガタマ
カラタネオガタマはモクレン科の常緑小高木で、中国原産の樹木です。江戸時代に日本に渡来し、神社の境内や庭木などで植えられています。
冬芽は半球形で毛のある鱗芽です
桜ケ丘公園141213サンシュユ連結.jpg 上:コブシ / 下:サンシュユ
コブシ
コブシはモクレン科の落葉高木で、北海道、本州、九州、そして韓国の済州島に分布しています。北海道のコブシはキタコブシと呼ばれることもあります。
花芽の冬芽は大きくて白っぽい毛で被われた鱗芽で、葉の冬芽は灰色の毛で被われています。
 
サンシュユ
サンシュユはミズキ科の落葉小高木で、中国と朝鮮半島に分布しています。日本には江戸時代に漢種の種子が朝鮮経由で持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになりました。
花の冬芽は球形の鱗芽で、葉の冬芽は先がとがった形をしています。
桜ケ丘公園141213リョウブ連結.jpg 上:マンサク / 下:リョウブ
マンサク
マンサクはマンサク科の落葉小高木で、本州の太平洋側から九州に分布しています。日本各地の山林に自生するほか、花木としても栽培されています。
花の冬芽は卵球形の鱗芽が茎から伸びた柄の先に2~4個付いています。
 
リョウブ
リョウブはリョウブ科の落葉小高木で、北海道南部から九州、そして韓国の済州島までの山林に多く自生しています。
冬芽は鱗芽ですが剥がれやすく、初冬には剥がれかけた芽鱗が浮き上がり、写真のような「ナポレオンの帽子」状態になります。真冬には鱗芽の多くが剥がれ落ちて、裸芽になっています。
桜ケ丘公園141213ソシンロウバイ連結.jpg 上:レンギョウ / 下:ロウバイ(ソシンロウバイ)
レンギョウ
レンギョウはモクセイ科の落葉低木で、中国原産の樹木です。日本には平安時代初期に渡来したといわれていますが、定かではありません。
冬芽は卵形で先がとがった鱗芽で、側芽には大きな予備芽が付いています。
 
ロウバイ(ソシンロウバイ)
ロウバイはロウバイ科の落葉低木で、中国原産の樹木です。日本には17世紀ごろ渡来したと言われ、花びらにはロウのような質感があるため、この名が付きました。
冬芽は有毛の鱗芽で、花芽は球形をしています。

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