お知らせ

2014年11月25日

桜ヶ丘公園の動植物情報:11月下旬の紅葉4種と草の実2種、昆虫2種

11月も下旬となり、季節は冬目前になってきました。植物の花や昆虫たちは一部を除いて姿を消してしまいましたが、公園内ではいよいよ紅葉本番の時を迎えつつあります。そこで今回は本番目前の紅葉4種と草の実2種、そして冬越しを前にした昆虫2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて11月22日に撮影しました。
桜ケ丘公園141122シマサルスベリ連結.jpg 上:イロハモミジ / 下:シマサルスベリ
イロハモミジ
イロハモミジの紅葉が進んでいます。まだ紅葉狩りには少し早いのですが、日当たりの良いところのモミジは真赤に染まってきています。イロハモミジはカエデ科の落葉高木で、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。紅葉を代表する樹種で、平地から1000m程度の低山にかけてよく見られます。真赤に染まったイロハモミジはもちろん見事ですが、今の時期の、赤い葉と緑や黄色の葉が入り混じった紅葉しかけの景色も美しいものです。
 
シマサルスベリ
ショウブ池前のシンボルツリーとして植えられているシマサルスベリの葉が朱色に染まって見頃を迎えています。シマサルスベリはミソハギ科の落葉高木で、沖縄、中国、台湾に分布しています。夏に白い花を咲かせ、樹皮は同属のサルスベリほど滑らかではないものの、はげ落ちやすく斑模様になります。また、秋の紅葉も美しく、白っぽいまだら模様の幹の上に朱色の葉が良く映えます。
桜ケ丘公園141122イチョウ連結.jpg 上:ウワミズザクラ / 下:イチョウ
ウワミズザクラ
ゆうひの丘の上に生えているウワミズザクラの葉が見事にオレンジ色に紅葉しています。ウワミズザクラはバラ科の落葉高木で、北海道西南部、本州、四国、九州の山野に自生しています。5月に白いブラシのような花を咲かせますが、その後、卵円形の実が赤から黒に熟していきます。花穂と未熟な実を塩漬けにした杏仁子(あんにんご)は新潟県を中心に食用にされる他、黒く熟した実は果実酒に使われます。
 
イチョウ
イチョウの葉がきれいな黄色になって陽光に輝いています。イチョウは裸子植物の一種で、中国原産のイチョウ科の落葉高木です。またイチョウ綱の中では唯一現存している種ですので、「生きた化石」と呼ばれています。現在では人為的に移植されて世界中に分布していますが、長寿な樹木で成長すると巨木になります。日本の各地には幹周が10mを超える巨木もありますが、それほど巨大でないものの、神社の境内などにはかなりの巨木が植えられているのを見かけます。
桜ケ丘公園141122コセンダングサ連結.jpg 上:トキリマメの実 / 下:コセンダングサの実
トキリマメの実
藪の中で他の草刈に絡みついたトキリマメの実が真赤に染まっています。中にはこの赤い鞘がはじけて中の黒い実が露出しているものもあります。トキリマメはマメ科のつる性多年草で、本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。花期は7月~9月で、黄色い花を咲かせますが、その後果実(豆果)は赤く熟していって、この中には黒い種子が2個入っています。
 
コセンダングサの実
つい半月前までは黄色の花が目立っていたコセンダングサがトゲトゲの球状の実となって人間や動物にひっつこうと狙っています。コセンダングサはキク科の一年草で、北アメリカ原産の植物です。日本では明治時代に確認された帰化植物で、関東地方以西の河原や荒れ地などに広く自生しています。また、世界の暖帯から熱帯にかけても広く分布しています。実の先端には棘があって、衣服などについて運ばれるので、ひっつき虫と呼ばれています。
桜ケ丘公園141122ハラビロカマキリ卵鞘連結.jpg 上:ヨコヅナサシガメ / 下:ハラビロカマキリ卵鞘
ヨコヅナサシガメ
大きなケヤキの木の幹の上の樹皮の割れ目にヨコヅナサシガメの幼虫が集まって、来る冬を越そうとしています。ヨコヅナサシガメはサシガメ科に分類されるカメムシの一種で、中国から東南アジアにかけて分布しています。日本にはこれらの国から貨物に紛れて入ってきたと考えられていて、次第に生息域を拡大して、1990年代には関東地方でも見られるようになりました。写真に見られる幼虫は木の幹のくぼみに群がって動かず越冬し、翌年春に羽化して、成虫になります。
 
ハラビロカマキリ卵鞘
巣の中の卵で越冬するハラビロカマキリの巣(卵鞘)が細い木の枝にくっついていました。ハラビロカマキリはカマキリ科の昆虫で、関東地方以西の日本から東南アジアに広く分布しています。他のカマキリと比べると前胸が短くて、腹部が広く見えるのでこの名前が付きましたが、樹上性の傾向が強くて、日当たりの良い木の上などに生息しています。雌は木の枝やブロック塀などに卵鞘を産み付けます。

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