お知らせ

2014年10月24日

桜ヶ丘公園の動植物情報:10月下旬の野草5種の花と実、樹木3種の花と実

10月も半ばを過ぎて、曇り空の日には肌寒さを感じるようになりました。公園内の植物にはめっきりと花が減って、草や木の鮮やかな色の実が目立つようになってきています。そこで今回は、紅葉が始まる直前の野草5種の花と実、そして3種の木の花と実をご紹介いたします。
なお、写真はすべて10月21日に撮影しました。
桜ケ丘公園141021フジバカマ連結.jpg 上:ノコンギク / 下:フジバカマ
ノコンギク
赤い実の道脇の石垣の上でノコンギクが薄紫色の花を咲かせていました。ノコンギクはキク科の多年草で、本州から九州にかけて分布しています。ごくありふれた野菊のひとつで、道端や道路脇、畑の周辺などの人為環境から、山道脇の草むらの中や渓流沿いなどの自然な環境にも普通に見られます。また種内での花色や形の変異が大きくて、このノコンギクから改良した栽培品種であるコンギクは古くから観賞用に栽培されています。
 
フジバカマ
丘の上広場の端の草むらの中でフジバカマが淡紅紫色の花を咲かせていました。形がそっくりのヒヨドリバナの白い花はもうすっかり終わっていますし、この花は淡紅紫色ですので、恐らくはフジバカマだと思われます。フジバカマはキク科の多年草で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布しています。原産地は中国といわれていますが、日本では河原などに群生しており、万葉の昔から親しまれていましたが、今ではすっかり数を減らしてしまって、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。
桜ケ丘公園141021スズメウリ連結.jpg 上:キチジョウソウ / 下:スズメウリ
キチジョウソウ
ゆうひの丘の駐車場の脇やわき水の広場の階段下などに生えているキチジョウソウが、根元から上に伸ばした花穂に淡紅色の花をいくつも咲かせて始めています。キチジョウソウはユリ科の常緑多年草で、関東地方以西の本州~九州、そして中国に分布しています。あまり日の射さない林床などに群生して自生いることが多いのですが、また日本庭園の下草として栽培されることも多い植物です。家に植えておくと縁起が良いといわれるため、吉祥草(きちじょうそう)の名前があります。
 
スズメウリ
東部団地口から入って奥の梅林の斜面のススキの大株につるを絡ませて伸び上がっているスズメウリの実が白く色づいています。スズメウリはウリ科のつる性一年草で、日本と韓国の済州島に分布しています。原野や水辺などに生えている、いわゆる雑草で、果実は球形や卵形をしていて、はじめは緑色ですが熟すと灰白色になります。名前は、果実がカラスウリより小さいことから、この果実をスズメの卵に見立てて付けられました。
桜ケ丘公園141021ジュウガツザクラ連結.jpg 上:カラスウリ / 下:ジュウガツザクラ
カラスウリ
カラスウリの朱色の実は公園内のあちこちで見かけますが、遊びの広場下の階段の脇でたくさんの実をまとめて付けている珍しい形のカラスウリを見つけました。カラスウリはウリ科のつる性多年草で、本州、四国、九州、および中国に自生しています。朱色の果実と夜の間だけ開くレース状に広がった花で良く知られていますが、林や藪の草や木に絡みついて成長して、秋に熟した朱色の実が目に映えます。名前については、カラスが好んで食べる、ないしは赤い実がカラスが食べ残したように見えることから命名されたなど、諸説があります。
 
ジュウガツザクラ
駐車場脇に植えられているジュウガツザクラが、今月に入ってどんどん花数を増して、花を咲かせています。ジュウガツザクラはバラ科の落葉小高木で、桜の園芸品種です。エドヒガン系列の桜でコヒガンとの雑種とされています。10月頃と4月上旬の年2回開花しますが、花は中輪の八重咲きで花の縁が薄く紅色になります。名前の通り10月頃に花を咲かせますが、花の大きさは春の方が大きくなります。
桜ケ丘公園141021サネカズラ連結.jpg 上:ムラサキシキブ / 下:サネカズラ
ムラサキシキブ
公園内の雑木林の林縁などに生えているムラサキシキブの実が鮮やかな紫色に染まっています。ムラサキシキブはクマツヅラ科の落葉低木で、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。秋に光沢のある紫色の実を葉の付け根あたりにまとめて付けて美しいので、庭木として植えられることがありますが、別種で丈が低いコムラサキの方が庭木としては広く普及しています。これは、背が低くコンパクトに収まって場所をあまり取らないことや、コムラサキの実は葉からやや離れたところに密に付いてよく目立つことなどに因ります。
 
サネカズラ
灌木やフェンスなどに絡みついて伸び上がっているサネカズラの実が赤く色づき出しました。サネカズラはマツブサ科の常緑つる性本木で、関東地方以西の日本、朝鮮半島南部、中国、台湾に分布しています。雌雄異株ですが、雌花は結実するとふくらんで、10月頃からキイチゴを大きくしたような真赤な集合果を作ります。山野に自生していますが、庭園に植えたり、盆栽として栽培されることもあります。また昔、つるから粘液を採って整髪料として使ったのでビナンカズラという別名があります。

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