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2014年8月29日

桜ヶ丘公園の動植物情報:8月下旬の野草の花6種と蝶2種

9月を目前にして、ようやくこの夏の猛暑も収まる気配ですが、まだしばらくは暑い日が続くようです。この時期の桜ヶ丘公園では夏の花と秋の花、また夏の虫と秋の虫の両方を楽しむことができます。そこで今回は、今咲いている野草の花6種と暑さの中でも元気に飛び回っている蝶2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて8月26日に撮影しました。

桜ヶ丘公園140826イヌキクイモ連結.jpg 上:シラヤマギク / 下:イヌキクイモ
シラヤマギク
丘の上広場のあずまやの先の園路脇の草むらでシラヤマギクが白い花を咲かせ始めました。シラヤマギクはキク科の多年草で、北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。山地の草原や道端などに生育していて、草丈は1.5メートルと、他の野菊よりかなり高くなります。花はややまばらに花びら(舌状花)を付けて、間が透けて見えるのが特徴になっています。

イヌキクイモ
わき水の広場の水路の横でイヌキクイモが黄色い大きな花を咲かせています。イヌキクイモはキク科の多年草で、アメリカ大陸原産の帰化植物です。日本には江戸時代末期に渡来して、現在では日本各地に分布を広げています。よく似たキクイモとの区別は難しく、地下に大きな芋を作るのがキクイモ、作らないのがイヌキクイモということになっていますが、研究者の間でも異論が多く出ているそうです。
 
桜ヶ丘公園140826センニンソウ連結.jpg 上:アキカラマツ / 下:センニンソウ
アキカラマツ
火垂の沢の水辺で、アキカラマツが小さく目立たないクリーム色の花を咲かせ始めています。アキカラマツはキンポウゲ科の多年草で、北海道~九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国に分布しています。花には花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片で、むしろたくさんの長い糸のような雄しべが良く目立ちます。

センニンソウ
田んぼのフェンスなどに絡みついたセンニンソウが真っ白な花をたくさん咲かせて、遠目にも目立っています。センニンソウはキンポウゲ科の多年草ということになっていますが、つる性の半低木という説もあります。事実、田んぼのフェンスに絡みついたものの中には、直径2㎝ほどの木質の茎を発達させているものもあります。白い4枚の花びらに見えるものは、実は萼片で十字型に開きます。秋に果実になるとその先端に白い毛をたくさん生やしているので、これを仙人のひげに見立てて和名がつけられました。
桜ヶ丘公園140826コバノカモメヅル連結.jpg 上:ミソハギ / 下:コバノカモメヅル
ミソハギ
わき水の広場の水路の中に生えているミソハギが赤紫色の花をたくさん咲かせています。ミソハギはミソハギ科の多年草で、日本、朝鮮半島に分布しています。湿地や田のあぜなどに生えていて、栽培もされています。盆花としてよく使われますので、ボンバナ、ショウリョウバナなどの別名があります。わき水の広場で咲いているミソハギは春の草刈りで一旦刈られて、その後茎を伸ばしたものなので、開花は少し遅れました。

コバノカモメヅル
連光寺公園に通じる園路脇のススキの大株に絡みついたコバノカモメヅルが小さな風車のようなあずき色の花をたくさん咲かせています。コバノカモメヅルはガガイモ科のつる性多年草で、本州の関東地方、中部地方、近畿地方の山野の草原や湿地に自生しています。名前は、この植物の対生する葉の形をカモの翼に例えたものと言われています。
 
桜ヶ丘公園140826アカボシゴマダラ連結.jpg 上:ツマグロヒョウモン / 下:アカボシゴマダラ

ツマグロヒョウモン
「桜ヶ丘公園なう」でも取り上げているツマグロヒョウモンが花壇の花の蜜を求めて集まっていました。ツマグロヒョウモンはタテハチョウ科のチョウで、メスの前翅の先端部が黒く、斜めに白帯を持つのが特徴となっていますが、オスにはこの模様はありません。アフリカ北東部からインドシナ半島、オーストラリア、中国、朝鮮半島、日本までに分布していますが、日本では1980年代までは本州の近畿地方以西でしか見られませんでした。その後徐々に生息域が北上して、関東地方でも普通に見られるようになりました。

アカボシゴマダラ
ツマグロヒョウモンと同じ南方性のチョウ・アカボシゴマダラがクヌギの樹液を吸いに来ていました。アカボシゴマダラもタテハチョウ科のチョウで、東アジアに広く分布しています。日本では奄美大島とその周辺の島々にだけ生息していましたが、1995年に埼玉県で突然確認されて以来、関東地方に定着して、その後さらに分布域を広げています。人為的な放蝶の結果の可能性が高いといわれています。

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