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2014年10月 9日

桜ヶ丘公園の動植物情報:10月上旬の野草の花6種とカマキリ2種


10月に入って、秋らしくさわやかな天候の日が続いています。公園内の野草には、夏の花はほとんど終わり、これに代ってすっかり秋の花が主役となっています。そこで今回は野草6種の花と、秋を迎えたカマキリ2種の様子をご紹介いたします。
なお、写真はすべて10月8日に撮影しました。
桜ケ丘公園141008ホトトギス連結.jpg 上:ノダケ / 下:ホトトギス
ノダケ
雑木林の林床などの日陰になった場所でノダケが濃紫色の花らしくない花を咲かせています。ノダケはセリ科の多年草で、本州~九州、朝鮮半島、ウスリー、中国、インドシナに分布しています。小さな花を円盤状の花穂に集まって咲かせる形は、シシウドなどの他のセリ科の植物と同じですが、セリ科の植物の花は白が多いため、ノダケの濃紫色の花は地味な色合いながら、かえって目立ちます。
 
ホトトギス
ヤマホトトギスの花が終わったと思ったら、今度はホトトギスが紫色の花を咲かせ始めています。ホトトギスはユリ科の多年草で、北海道~九州に分布する日本固有種です。丘陵地や低山の半日陰になる場所に生えていて、9月~11月に、白地に紫色の斑点の入った花を上向きに咲かせます。
桜ケ丘公園141008シロヨメナ連結.jpg 上:ノハラアザミ / 下:シロヨメナ
ノハラアザミ
大松山の上の草原の中でノハラアザミが赤紫色の花を上向きに咲かせています。ノハラアザミはキク科の多年草で、本州の中部から北部に分布しています。大松山には別種のタイアザミが多数生えていて、同じような赤紫色の花を咲かせますが、ノハラアザミはずっと小型で、高さは1mぐらいにしかなりません。また、タイアザミはたくさんの花をやや横向きに咲かせますが、ノハラアザミは花を上向きに咲かせます。
 
シロヨメナ
公園内の雑木林の林縁などでシロヨメナが文字通り白い花を咲かせ始めました。シロヨメナはキク科の多年草で、岩手県以南の本州~九州の林縁や林内などに生えています。いわゆる野菊の一種で、野菊というと他にノコンギク、カントウヨメナ、シラヤマギク、ユウガギクが桜ヶ丘公園内で見られます。
桜ケ丘公園141008ゲンノショウコ連結.jpg 上:ミゾソバ / 下:ゲンノショウコ
ミゾソバ
とんぼの広場の池の端などの水辺で、ミゾソバが白~ピンクのグラデーションになった花を咲かせています。ミゾソバはタデ科の一年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。小川沿いや沼沢地、湖岸などの水際の場所に群生することの多い植物です。葉の形が牛の額にも見えることから、ウシノヒタイの別名があります。
 
ゲンノショウコ
とんぼの広場の明るい草地で、ゲンノショウコが赤い花を咲かせています。他の場所では白いゲンノショウコの花も咲いています。ゲンノショウコはフウロソウ科の多年草で、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。赤い花を咲かせるものと、白い花のゲンノショウコがありますが、赤い花のものは西日本に、また白い花のものは東日本に多く見られます。
桜ケ丘公園141008オオカマキリ卵鞘連結.jpg 上:ハラビロカマキリ / 下:オオカマキリの卵鞘
ハラビロカマキリ
サービスセンターの前のアスファルトの上で、秋だというのに元気に歩いていました。ちょっかいを出すと、写真のように威嚇のポーズをとりました。ハラビロカマキリはカマキリ科の昆虫で、関東以南の日本~東南アジアに広く分布しています。他のカマキリに比べて前胸が短くて腹部が太いことからこの名前が付けられました。成虫の前翅に白色の紋があるのが特徴です。
 
オオカマキリの卵鞘
草地の草の茎に、早くもオオカマキリの卵鞘が産み付けられていました。オオカマキリはカマキリ科の昆虫で、日本、中国、台湾、東南アジアに分布しています。交尾を済ませた雌は、植物の枝に200個ほどの卵が入った泡状の卵鞘を産み付けます。卵鞘は産み付けられてから数時間で茶色く硬くなりますので、この写真の卵鞘はかなり新しいものと推測されます。

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