お知らせ

2014年10月 8日

9月末の野草の花6種と樹木の花2種

9月も末となり、秋晴れのさわやかな天気の日が続いています。このような気持ちの良い天候の下で、公園内の植物たちもすっかり秋の装いを見せています。そこで今回は秋の野草6種の花と樹木2種の花をご紹介いたします。
なお、写真はすべて9月29日に撮影しました。
桜ケ丘公園140929ヤマハッカ連結.jpg 上:テンニンソウ / 下:ヤマハッカ
テンニンソウ
ひぐらし坂の石垣の間に生えているテンニンソウにブラシのような形の明るいクリーム色の花が咲いています。テンニンソウはシソ科の多年草で、北海道から九州に分布しています。山地の日陰になった場所に群生していて、茎の先に花穂を出して淡黄色の唇型の花をたくさん咲かせます。4本の雄しべと1本の雌しべが突き出た花が集まっているので、花穂全体ではブラシのように見えます。
 
ヤマハッカ
もみじ平脇の保護柵の中などでヤマハッカが薄紫色の花を咲かせています。ヤマハッカはシソ科の多年草で、北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。里山の谷筋や林縁、人里周辺の草地などに広く生育していて、他のシソ科の花と上下が逆転した薄紫色の花を、長く伸びた花穂にたくさん咲かせます。
桜ケ丘公園140929コメナモミ連結.jpg 上:シモバシラ / 下:コメナモミ
シモバシラ
野草園に植えられているシモバシラが花穂の片側に白い花を並べるように咲かせています。シモバシラはシソ科の多年草で、関東地方以西の本州から九州にかけて分布する日本固有種です。このシモバシラは冬になって枯れると、寒い朝に根から茎に水が吸い上げられ続けて、白い氷柱ができるのでこの名前が付けられました。
 
コメナモミ
大松山南側斜面の園路際で、ヤブタバコと並んで、コメナモミが黄色い花を咲かせ始めています。コメナモミはキク科の一年草で、日本全土の荒れ地や道端などに生えています。黄色の花は中央の筒状花とその周りの舌状花で構成されていて、その後ろにあるヒトデのような5本の総苞片が目立ちます。ここからはネバネバが出ていて、いろいろな物にくっつきます。
桜ケ丘公園140929ヤブマメ連結.jpg 上:ママコノシリヌグイ / 下:ヤブマメ
ママコノシリヌグイ
記念館口から赤い実の道に入ってすぐの草原の中でママコノシリヌグイが白~ピンクのグラデーションになった小さな花を咲かせています。ママコノシリヌグイはタデ科の一年草で、東アジアの中国、朝鮮半島から日本全土に分布しています。草原などに生えていて、ほかの草などに寄りかかりながらつる性の茎を伸ばして、その先に10個ほどの花が集まって咲きます。茎には逆向きの鋭い棘が並んでいて、触るとチクチクします。名前は、継母がこの草で憎い継子の尻を拭くという発想から来ています。
 
ヤブマメ
草むらの中の背の高い草や植込みの低木などにつるを絡ませて、ヤブマメが先端が紫色の蝶形の白い花を咲かせています。ヤブマメはマメ科のつる性一年草で、北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布しています。夏から秋にかけて花を咲かせて実を付けますが、地中にも閉鎖花を付けて実を稔らせます。なお、この地中の実は単為生殖でできたものなので、親と全く同じ遺伝形質を持っています。
桜ケ丘公園140929チャノキ連結.jpg 上:キンモクセイ / 下:チャノキ
キンモクセイ
公園内のあちこちの園路の脇に植えられているキンモクセイがオレンジ色の小さな花を満開に咲かせて、あたり一面に甘い香りを漂わせています。キンモクセイはモクセイ科の常緑小高木で、ギンモクセイの変種です。中国南部原産の樹木で、日本には江戸時代に渡来しました。雌雄異株ですが、日本には雄株しか入っていないので、結実しません。
 
チャノキ
こならの丘のイモ畑の縁に植えられているチャノキが白い花びらの中心に黄色い雄しべが目立つ花を咲かせています。チャノキはツバキ科の常緑低木で、栽培されているものは普通1m以下に刈込まれていますが、野生状態のものでは2mに達するものもあります。このチャノキの葉は人間が飲用する嗜好品として加工されますが、現在では数多くの品種が登録されています。

ページの先頭へ戻る