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2014年9月22日

桜ヶ丘公園の動植物情報:9月下旬の野草6種の花と樹木2種の花

9月も下旬を迎えて、この夏の暑さが嘘のように思えるような秋らしい,さわやかな気候となっています。この秋らしい気候の中で、公園内でも秋の花やキノコ類が次々と出てきています。そこで今回は秋の野草の花6種と木の花2種をご紹介いたします。
なお、写真はすべて9月21日に撮影しました
桜ケ丘公園140921ヒガンバナ連結.jpg 上:キバナアキギリ / 下:ヒガンバナ
キバナアキギリ
野草園奥のキバナアキギリの大群落でいよいよ花が咲き出しました。普通の黄色一色の花のほかに、花びらの一部に紫色の斑が入った花や全体に色が薄くてクリーム色をした花も見られます。キバナアキギリはシソ科の多年草で、本州、四国、九州に分布しています。山地や丘陵地の谷沿いの道端など、やや湿り気のある場所に多く自生しています。同属のアキギリは紫色の花を咲かせますが、キバナアキギリの花は黄色なのでこの名前が付きました。両方ともサルビア属の植物ですので日本のサルビアと呼ばれ、花の形は共通しています。
 
ヒガンバナ
公園内のあちこちの草原の中などでヒガンバナが花茎だけを長く伸ばして、その先に真赤な花を咲かせています。ヒガンバナはヒガンバナ科の多年生球根植物で、中国からの帰化植物です。日本では北海道から沖縄まで見られますが、日本に存在するヒガンバナは遺伝的にはすべて同一です。これは、ヒガンバナは三倍体のため種子で増えることができないため、中国から伝わった一株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられるからです。
桜ケ丘公園140921ノササゲ連結.jpg 上:イヌショウマ / 下:ノササゲ
イヌショウマ
うぐいすの道脇の谷筋の斜面などに生えているイヌショウマが、白いブラシのような花を咲かせ始めています。イヌショウマはキンポウゲ科の多年草で、本州の関東地方から近畿地方に分布する日本固有種です。イヌショウマの花は開花するとすぐに花弁と萼が落ちて、残った白い多数の雄しべが花のように見えるのです。同属のサラシナショウマに似ていますが、サラシナショウマの根は生薬になるのですが、イヌショウマは薬用にはなりませんので、名前に「役に立たない」という意味の「イヌ」が付いています。
 
ノササゲ
あちこちの藪の中の草丈の高い草や植込みの低木などにツルを絡ませたノササゲが、クリーム色の細長い蝶形の花を房状にたくさん咲かせています。ノササゲはマメ科のつる性多年草で、本州から九州の山地の半日陰になる林縁などに生えています。花が終わると種子(豆)が2~5個入った鞘ができますが、この鞘は熟すと紫色になります。ササゲという野菜の豆がありますが、これに似て野に生えているのでノササゲという名前が付きました。
桜ケ丘公園140921ヤブタバコ連結.jpg 上:タイアザミ / 下:ヤブタバコ  
タイアザミ
大松山の南側斜面の草原の中などで、タイアザミが大きく育って、茎の先に赤紫色の花を咲かせ始めました。タイアザミはキク科の多年草で、本州の関東地方から中部地方南部にかけて分布する日本固有種です。花は筒状花だけが多数集まって一つの花として咲き、茎先に横向きまたは下向きに付きます。別名をトネ(利根川流域に多く自生していたため)アザミと言い、ナンブアザミの変種とされています。
 
ヤブタバコ
大松山の登り口の園路脇でヤブタバコが、横に伸ばした何本もの茎の下に、たくさんの小さな黄色い花を並べて咲かせています。ヤブタバコはキク科の一年草または越年草で、日本、朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどに分布しています。名前は、藪に生えていて、地際から生える大きな葉がタバコの葉に似ているということから来ています。
桜ケ丘公園140921ミヤギノハギ連結.jpg 上:コウヤボウキ / 下:ミヤギノハギ
コウヤボウキ
谷戸の丘の園路脇の、雑木林の下の斜面などに多く生えているコウヤボウキが、白い筒状花がたくさん集まった花を、茎の先に咲かせ始めています。コウヤボウキはキク科の落葉小低木で、本州の関東地方以西の日本、中国に分布する樹木です。草のように見えますが草ではありません。細い茎は丈夫でしなやかなので、竹を使えない高野山で、この茎を束ねて箒として使ったことからこの名前が付けられました。
 
ミヤギノハギ
公園内各所の園路際などに植えられているミヤギノハギが蝶形で赤紫色の花をたくさん咲かせています。ミヤギノハギはマメ科の落葉低木で、日本各地に分布しています。ただし、このミヤギノハギは、中部地方以北の日本海側に分布するケハギが江戸時代に園芸化されたものだという説がありますので、もともとは植栽されてものか、それらが野生化したものだとされています。

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