2021年2月13日
木の冬芽いろいろ ~中・低木編 2月13日版~
まだ本格的な春の訪れにはしばらくかかりそうで、落葉樹の大半は冬芽の状態で越冬中です。
今回はそのうちの雑木林の中低木の冬芽をいくつか紹介します。
この他にもムラサキシキブやヤブムラサキ、ニガイチゴ、クサギ、ガマズミ、ミツバウツギなど様々な中低木が自生しています。
クロモジの冬芽
丸い花芽と細長い葉芽がセットになってついています。3月末から4月前半頃に黄緑色の地味な花が咲きます。若い枝は緑色で、葉や枝には香りがあります。
ゴンズイの冬芽
枝先に大きな赤褐色の冬芽がつきます。葉痕(ようこん。葉が落ちたあと)が半円形で大きいです。秋に赤い実がなります。
モミジイチゴの冬芽
木いちごの仲間で、春に白い花が咲き、初夏にオレンジ色の実がなります。モミジのように切れ込みがある葉が特徴です。
マルバウツギの冬芽
5月頃に白い花が咲きますが、園内では少ないです。地味な冬芽が2個ずつ向かい合ってつきます。
ニワトコの冬芽
4月から5月初めにクリーム色のカリフラワー状の細かい集合花が上向きに咲きます。冬芽は丸くて大きく、割合早めに開き始めます。