2020年12月20日
草の冬越しと冬の野鳥 ~12月20日版~
ここ数日の寒さで大田切池に氷が張るようになり、水鳥が居られる場所がなくなってきました。
秋に渡ってきた野鳥も最終的な越冬地に落ち着き始めましたが、まだシロハラやシメ、ツグミなどは移動しているものもいて、園内で見かける姿は少ないです。
草はロゼットと呼ばれる地面に張り付いて越冬する状態のものが目立ちます。
ツグミ
秋から飛来する冬鳥です。初めは木の上にいることが多いですが、厳冬期には越冬場所に定着して、よく地上を歩いています。ケケッ、などと鋭く鳴きます。
シュンラン
雑木林のへりや下などで見られ、早春に花が咲きます。常緑性で、冬も緑色の葉が茂っています。写真左寄りにフデリンドウの冬芽も見えます。
フデリンドウの冬芽
早春に青い花が咲きます。秋に発芽して冬芽で越冬する越年草です。園内の雑木林とその周辺に数か所自生しています。
霜が降りたヘビイチゴの葉
黄色い花が早春から晩秋まで断続的に咲き、赤く丸い実がなります。冬は地面に張り付くようなロゼットに似た形で越します。
モズ
一年中見られ、秋には有利な越冬場所を巡り牽制し合うため激しく鳴きますが、冬にはそれぞれの越冬場所でおとなしく過ごします。写真はオスで、目のあたりの黒帯が明瞭です。