2020年11月29日
初冬の花と昆虫 ~11月29日版~
花も昆虫も少ない季節になりましたが、花期の長いサザンカは冬中咲いています。
ツバキも咲き始めていますが見ごろはもう少し先のようです。
昆虫ではカマキリの卵が見つかる他、雑木林を飛び交う淡褐色のやや小型のガがたくさん見つかりますが、これは冬尺蛾の仲間のクロスジフユエダシャクで、12月中頃まで見られます。
サザンカの花
晩秋から早春に、主に白やピンクの花が見られます。ツバキに似ていますが、花弁がばらばらに散るので木の下を見ると違いがよくわかります。
ツバキの花
園内では野生のヤブツバキも見られ、植栽もされています。花期は初冬~春で、まだつぼみが多いです。サザンカと違い散る時は花が丸ごと落ちます。
ハキダメギクの花
花期は初夏から初冬までと長いです。道端や荒れ地などに多く、よく似たコゴメギクより白い舌状花が少し長いなどの違いがあります。
ブタナの花
タンポポに似ていますが花の柄が細長く、葉に白い軟毛がたくさん生えています。明るい土手などに多く、花期は春から初冬までと長いです。
クロスジフユエダシャク
成虫は11月後半から12月前半頃で、雑木林に多いです。冬尺蛾と総称される冬に見られるガの仲間で、冬尺蛾は皆、飛ぶのはオスだけで、メスははねが短く退化し飛べません。