2020年7月25日
7月下旬の昆虫など ~7月25日版~
梅雨が長引いて夏の昆虫の発生は遅れ気味ですが、今日はアブラゼミの抜け殻が見つかり少しずつ季節は動いていることがうかがえます。
セミの鳴き声はまだニイニイゼミやヒグラシばかりで、アブラゼミやミンミンゼミの力強い鳴き声は今日も聞こえてきませんでした。
草原では早くもショウリョウバッタが飛び始めていました。
カラスアゲハ
年2回初夏と夏に見られます。黒地に青や緑色の部分があり美しいです。成虫は花に集まります。幼虫の食草はミカン科のカラスザンショウなどです。
ウンモンスズメ
6~7月頃によくみられるスズメガの仲間で、灰色にくすんだ緑色の模様があります。幼虫の食草はニレ科のケヤキ、アキニレなどです。
ヒグラシ
7月初めから9月にかけて見られ、オスは朝夕の薄暗い時間帯にカナカナ…と涼し気な金属的な音色で鳴きます。やや暗い林に多く、園内では普通種です。
サツマノミダマシ
昼間は葉の上などに休み、夜網を張るクモです。胴体が緑色で、よく似たワキグロサツマノミダマシと違って脇は明るい色です。サツマの実とはハゼノキの実の地方名です。
カブトムシとカナブン
クヌギの樹液を吸っていました。カブトムシは主に夜活動しますが、昼間いることもあります。カナブンは主に昼間活動します。昼間の樹液にはスズメバチ類も飛来します。