2020年7月11日
7月2週目の昆虫 ~7月11日版~
連日雨が続き、梅雨明けまでしばらくかかりそうです。
園内ではニイニイゼミやヒグラシが鳴き始めたのに続いてウスバキトンボが飛来し、大型のアゲハ類の夏型成虫が飛び始めました。
樹液にはスズメバチやカナブン、ジャノメチョウ類などが飛来し、夏の昆虫たちがにぎわいを見せ始めています。
ジャノメチョウ
成虫は目玉模様があり、樹液にも花にも飛来します。安定したススキ原に生息するため、多摩丘陵でも分布はやや限られています。年1回、6月末~8月にかけて見られます。
クロコノマチョウ
昔は東海以西のチョウでしたが、今は関東に定着しています。年2回夏と秋に発生し、樹液に飛来します。関東のジャノメチョウ亜科のチョウでは最大種です。
ウスバキトンボ
寒さに弱いため本州では越冬できず、毎年南方から北上しながら世代交代します。当公園では7~10月頃よく見られ、広場の上などで群れて飛びます。
トウキョウヒメハンミョウ
地表付近を素早く飛び回る小型の甲虫で、他の小さな昆虫を捕食するハンターです。成虫は夏に見られ、園内にたくさんいます。
モンキアゲハ
成虫は年2回4月末~5月と7~9月頃に見られ、黒地に白紋が目立ちます。幼虫はカラスザンショウなどの葉を食べます。ナガサキアゲハと並んで本州最大のチョウのひとつです。