2020年6月21日
6月3週目の昆虫 ~6月21日版~
この日は梅雨らしい曇り空となり、涼しい一日でした。
見つかった昆虫をいくつか紹介します。
今回紹介した他にコシアキトンボ、ショウジョウトンボ、オオヒラタシデムシなどをよく見かけます。
まだ梅雨明けまでは間がありますが、梅雨明けに先駆けてニイニイゼミやヒグラシが鳴き始める季節になります。
カノコガ
初夏から初秋まで年2回発生し、昼間活動します。黒地に白紋の鹿の子模様のはねと黒地に黄色の帯が2本あるのが特徴です。
キアシナガバチ
春から秋まで見られ、巣はシャワーの口金型です。アシナガバチの中では大型で、脚が黄色いです。6月以降は働きバチが羽化して巣のハチが急増します。
ハラビロトンボ
4月末~7月頃に見られるやや小型のトンボです。メスと未熟なオスは胴体が黄色く、成熟したオスは青灰色になります。園内では調整池で発生します。
羽化直後のオオシオカラトンボ
5月下旬から9月頃に見られ、メスと未熟なオスは胴体が黄色と黒、成熟したオスは青灰色で腹端部の2割ほどが黒です。幼虫は池や湿地で暮らします。
羽化直後のキイトトンボ
成虫は6月後半~9月頃に見られる美しいトンボです。東京都のレッドデータブックでNT(準絶滅危惧種)に指定されていますが、生息環境の改善と保護に取り組んだ結果、園内では多数生息しています。