2019年11月 2日
11月初めの植物いろいろ ~11月2日版~
今年の秋は気温が高めで雨が多かったためか、晩秋の花の開花はやや遅れています。
それでもようやくシロダモやリュウノウギクなどが咲き始め、リンドウも野草見本園のものは咲き始めています。
ツワブキやコウヤボウキ、ヤクシソウなども見ごろです。
紅葉はまだこれからですが、ニシキギなどは一部の葉が赤く染まっています。
アオツヅラフジの実
藍色の丸い実が実つる植物で、雑木林のへりなどで見られます。つる自体は園内でよく見かけますが、今年は不作で実がなっている場所は少ないです。
シロダモの雌花
雌雄異株の常緑高木で、晩秋には2年目の枝に赤い実、1年目の枝にクリーム色の花が同時に見られます。
センブリの花
東京都のレッドデータブックの南多摩区分でEN(絶滅危惧ⅠB)に指定されていて、園内でも保護しています。花期は10月末から11月前半です。
リュウノウギク
葉が短めで深い切れ込みがあるのぎくの仲間で、10月末から11月前半頃に咲きます。園内では少なく、鮎道沿いの1か所で見られます。
ツワブキ
本来は海岸寄りの暖かい地方に分布するのですが、各地で広く植栽されています。園内では野草見本園の横の土手に植栽されていて、10月下旬~11月に黄色い花が咲きます。