2019年9月29日
9月末のクモと昆虫 ~9月29日版~
今年は9月末になってもやや暑い日が多いようです。
アブラゼミとツクツクボウシはまだかなり鳴いていますが、他のセミの鳴き声はそろそろ終息してきました。
クモは秋にも多く、特に木立の合間に網を張るジョロウグモは数も多く、目立ちます。
秋の風物詩でもあるモズの高鳴きも始まりました。
ジョロウグモ
成体は金色の網を三重に張り、晩夏~初冬に見られます。中央の大きなクモがメスで、アオマツムシを捕食中です。オスは極端に小さく、左上にいます。
コガタコガネグモ
成体は初秋に見られ、網にX字の隠れ帯があります。園内では初秋樹林地のへりなどで毎年見つかります。
ツマグロヒョウモン(左:オス、右:メス)
20年ほど前までは西日本にだけ生息するチョウでしたが、近年は園内でも大量に見られます。オスは全体にオレンジ色に黒点模様ですが、メスは前ばねの先端が黒いです。
ミドリヒョウモン
やや暗くくすんだオレンジ色に黒点模様があります。写真はオスで、前ばねの内側に黒線があります。園内では秋に時々見られます。
コカマキリ
小さなカマキリで、カマの内側にピンク・白・黒の三色の帯模様があります。卵は細長いふわふわした塊の中に産み付けられます。