2019年8月24日
8月4週目の昆虫いろいろ ~8月24日版~
晩夏から初秋に一番多いチョウ・イチモンジセセリが今年もたくさん見られるようになりました。
バッタや鳴く虫やカマキリも成虫が多くなってきています。
一方、セミや樹液に集まる夏の昆虫もまだ見られます。
園内の野草見本園に植栽されているウマノスズクサの葉には、ジャコウアゲハの幼虫がたくさんいます。
イチモンジセセリ
初夏から見られ、年数回世代交代して晩夏に急に数が増えます。茶色の地に白紋が一列に並ぶ模様が特徴です。花の蜜を吸います。
ショウリョウバッタモドキ 左:オス 右:メス
東京都のレッドデータブックの南多摩エリアでVU(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されていて、園内でも限られた場所でしか見られないバッタです。
ミンミンゼミ
オスはミーン、ミン、ミン、ミーーと目立つ音色で鳴きます。大きな木が好きなセミです。西日本では平地にはあまりいません。関東では普通種です。
ジャコウアゲハの幼虫
成虫は初夏と夏に見られます。幼虫はウマノスズクサの葉を食べてその毒を体内にためるため、天敵の鳥が一度食べると嫌うようになります。
樹液に集まるカブトムシ他
カブトムシは主に夜活動するのですが、この日は昼間カナブンやクロカナブンに混じってクヌギの樹液を吸っていました。