2019年8月10日
8月2週目の植物 ~8月10日版~
シュロソウが咲き始め、キツネノカミソリやクサギの花が見ごろになっています。
晩夏から初秋はつる植物の花が多い季節で、クズやトキリマメの花が咲き始めました。
夏から秋にかけての花期の長い花もいろいろあり、草地ではキツネノマゴやオトギリソウなどが咲いています。
雑木林では未熟な木の実もいろいろ見られます。
トキリマメの花
明るい林のへりなどに自生するつる植物で、晩夏に黄色い花が咲きます。秋には赤い豆ざやに入った実が実り、熟すと中の黒い豆が見えるようになります。
シュロソウの花
多摩丘陵のものはホソバシュロソウという変種です。明るい雑木林のへりに自生し、8月頃に暗赤色の星形の花が咲きます。
クヌギの未熟な実
雑木林に多い落葉高木で、春に咲いた雌花は1年半かけて成長し、翌年秋に丸いどんぐりが実ります。今の季節には未熟果の状態です。
ハンショウヅルの未熟な綿毛
雑木林のへりなどに生えるつる植物で、5月初め頃に赤紫色の釣り鐘型の花が咲きます。花が終わるとこのような状態を経て綿毛が出来ます。
ヤマホトトギスの花
白地に赤紫色の斑点がある独特の形の花が8~9月に咲きます。花が終わると棒状の未熟果となり、その状態のものが画像右の方に写っています。