2018年6月27日
小山田緑地田んぼの生き物
梅雨が明けてしまったかのような高温の日々が続き、田んぼの生き物も水不足を心配しているのではないでしょうか。
田植えが終わり、イネも順調に生育しています。イネの背丈がまだあまり大きくないこの時期、田んぼの中の観察にはもってこいの時です。水の中を覗くと、小さな生き物の世界が垣間見えます。
※田んぼで観察する際は、田んぼの中に入らないように、畦を壊さないようにご注意願います。
ニホンアマガエルの幼生
水の中をよく見ると何種類かのオタマジャクシが泳いでいます。腰に大きな黒い斑があるのが、ニホンアカガエルです。足も生えてきて上陸も間もなくか。
ホウネンエビ
田んぼに生息する小さなエビ。これがよく発生する年は豊作になるといわれてこの名がついたようです。小山田緑地の田んぼには数は多くありませんが、毎年観察できます。
ニホンアマガエル(亜成体)
イネの根元に何やら動くものを発見。ニホンアマガエルの上陸です。今年生まれた小さな個体。水から上がりきらずにいますが、オタマジャクシの名残の尾がまだ残っていました。
イチョウウキゴケ
田んぼの水面には、イチョウの葉に似た半円形の植物がみられます。これがイチョウウキゴケです。水面を浮遊するコケ類で、生長して半円形よりも広くなると、分裂して2つになります。霜が降りる頃まで観察できます。