お知らせ

2021年4月13日

武蔵野(むさしの)中央(セントラル)公園(パーク)の住人たち Vol:2

アズマヒキガエルとオタマジャクシ【東蟇蛙/御玉杓子】
 
 二十四(にじゅうし)節気(せっき)のひとつの啓蟄(けいちつ)、今年は3月5日から3月19日でした。その頃、目覚めたカエルたちが公園にやって来て産み落とした卵から、小豆の粒のような小さなオタマジャクシが誕生しました。この真っ黒なオタマジャクシは、アズマヒキガエルの子どもたちです。こんなにも小さなオタマジャクシが、あの体長が20㎝近くにもなる巨大なアズマヒキガエルになるなんて驚きですね。
 
 アズマヒキガエルはヒキガエル科の両生類。「アズマ」の名のとおり、東日本に生息しているヒキガエルの仲間です。繁殖期を迎えると、オスは背中のイボが消えてつるっとした肌に、メスは体色が赤茶色になって来ます。水場に集まり、「カエル合戦」と例えられるメスをめぐるオスたちの激しいバトルが勃発します。そこで勝った者だけがメスの背中に乗る権利を手に入れることができるのです。メスはオスをおんぶして水場へ……。そしてようやく相思相愛と安堵するも束の間、水の中にはあぶれオスが待ち構えています。ここでも「カエル合戦」が勃発! オス同士のポジション争いが始まります。なかには、1匹のメスに3匹のオスがガッシリくっつくことも……。
 
 そうして卵を産んだ後は、元の住処である森や茂みにのそのそと帰って行くと、本などでは解説されていますが、公園では堂々と園路を渡り帰っていく姿を見ることがあります。ちょうど遭遇したお客様が「カエル逃げてますよ!」と、サービスセンターに駆け込んで教えてくれることも。この季節ならではのやり取りです(笑)。
 
 「カエル合戦」から1ヶ月が過ぎたころ、忘れ形見の大量のオタマジャクシが一斉に孵(かえ)ります。水面が真っ黒に染まったかのようにオタマジャクシがわらわらと泳いでいます。それが、1㎝位の小さなカエルに変態した姿がちらほら現れ出したころ、まだオタマジャクシのままの個体と一緒に「いっせーのせ!」と合図をかけたかのように一斉に忽然と消えてしまうのです。数か月見守って来たお客様たちは、カエルやオタマたちが「どこへ行ったんだろうね~」と消息を語り合ったりしています。今はまだ、産まれたてのオタマジャクシがよちよち泳ぎの真っ最中ですが、別れの季節のカウントダウンも近づいています。お立ち寄りの際は、公園のカエルとオタマたちにぜひ会いに来てください。

武蔵野中央公園200223アズマヒキガエルのカップル (3).jpg 移動中のカップル
武蔵野中央公園210410オタマジャクシ (1).JPG スイスイ泳いでいるオタマたち

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