特集コンテンツ 東京に息づく貴重な「緑と水」の景観 “野川”と公園

東京の貴重な緑と水の空間である野川を擁する公園をご紹介します。 野川公園、武蔵野公園は、東京にありながら武蔵野の豊かな緑や、ホタルも自生する野川の流れと一体となった都立公園です。これらの公園とその周辺をご紹介します。これから暑い季節を迎えますが、緑と水辺がやさしい“涼”を届けてくれる公園へ出かけてみませんか。

「野川を歩く。」

野川は国分寺市恋ヶ窪の日立製作所中央研究所の湧水と、元町の「真姿の池湧水群」を源流として、国分寺崖線の下に湧き出る湧水を集めて流れている。国分寺崖線はハケと呼ばれているが、大岡昇平の「武蔵野婦人」にも書かれているように『土地の人はなぜそこが「ハケ」と呼ばれるかを知らない』。崖(がけ)がハケになったとも、湧水が吐き出されるからハケだとも言われるが定かではない。国分寺崖線は国分寺市から小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区まで続き、それに沿って流れる野川は二子橋の下で多摩川に合流している。それは東京に息づく貴重な「緑と水」の景観である。

~緑と水のひろばNo.40 特集「野川を歩く」亀山章 著より~

1. 滄浪(そうろう)泉園

明治・大正期に活躍した波多野承五郎の別荘だったところで、この庭に遊んだ犬養毅首相が名づけた。散策路を下ると森閑とした木立の中に湧水池がある。●小金井市貫井南町3-2-28●入園料100円、開園9:00~17:00(火曜休園・祝日のときは翌日、年末年始休園)

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2. 美術の森・はけの小路

洋画家・中村研一のアトリエ跡。美術の森として開放されている庭にコンコンと水が湧く。あふれ出た水は「はけの小路」をたどり野川へ。

同一敷地内には「はけの森美術館」も●小金井市中町1-11-3●美術館入場料一般200円、小中学生100円、開館10:00~17:00(月曜日休館・祝日のときは翌日、年末年始休館)

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3. 武蔵野公園

野川に沿って雑木林や「くじら山」を中心とした原っぱが広がる。園内中央部には都内の各公園や街路用に苗木を育てる苗圃があり、その下は“緑の地下ダム”(貯留浸透施設)となっている。

●小金井市前原町2丁目、他●交通JR「武蔵小金井」北口から京王バス 調布行き「武蔵野公園」下車すぐ、多磨霊園または多磨町行き「多磨町」下車 徒歩3分、京王線「調布」北口から武蔵小金井行き「武蔵野公園」下車すぐ、駐車場あり(有料)●問合せ 武蔵野公園サービスセンターtel042-361-6861

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5. 大沢の里

●三鷹市大沢6-10-15●公開日:火曜日を除く毎日(火曜日が祝日の場合は公開でその翌日が休館)公開時間:平日12:00~16:00、土・日・祝日10:00~16:00、入館料:無料、10名以上の団体は要電話予約 tel0422-45-1151(三鷹市教育委員会生涯学習課)

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3. 武蔵野公園

ハケの自然と湧水が保全され、湿生花園、水田、ワサビ田がある。大沢はかつてワサビ栽培で知られたが、文政2年(1819)に伊勢から移したものだという。崖に古墳時代の出山横穴墓が保存・公開されている。 ●三鷹市大沢2丁目

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「野川公園・武蔵野公園でお待ちしております」 野川公園サービスセンター

 約2kmにわたり、武蔵野公園と野川公園の二つの公園の中を貫いて流れているのが「野川」です。上流寄りの武蔵野公園調節池の中には、湧き水を引き込んだ「ドジョウ池」があります。池の名前は、きれいな水にしかいないホトケドジョウから付けられました。

 西武多摩川線ガードをくぐると二枚橋で、そこから下流が野川公園になります。野川左岸の国際基督教大学との境は自然保護区に指定され、特に豊かな自然が残っており、「自然観察園」として公開されています。国分寺崖線下から地下水が湧き出しており、その湧き水を利用しホタルが飛ぶような良い環境を残そうと、ボランティアさんに汗を流してもらっています。その結果、色々な野草、昆虫、鳥などを見ることができます。

 さらに下りますと、夏にはチビッコ達の一番人気「わきみず広場」があります。都市近郊で、湧き出たばかりの冷たい清水で遊べるところは滅多にないでしょう。最高の水遊びスポットです。この夏はぜひ沢山の方のご利用をお待ちしております。

(注)自然観察園 9:30~16:30 月曜休園・祭日の場合は翌日休園

野川公園

所在地 調布市野水一・二丁目、小金井市東町一丁目、三鷹市大沢二・三・六丁目
交通 西武多摩川線「新小金井」または「多磨」下車 徒歩15分
京王バス(調布-武蔵小金井)「野川公園一之橋」下車
小田急バス(三鷹-武蔵小金井)「野川公園一之橋」下車
小田急バス(三鷹-朝日町・朝日町三丁目・車返団地) 駐車場(有料)
※土日祝日は混雑が予想されますので、最寄の公共交通機関をご利用願います。
問合せ TEL 0422-31-6457(野川公園サービスセンター)

もっと野川を知りたい方は、当協会発行「緑と水のひろばNo.40 特集・野川を歩く」をご覧ください。
(お問合せ 緑と水の市民カレッジ 03-5532-1306)
また、「緑と水のひろば」はオンラインショップで購入できます。