特集コンテンツ 都立公園の歴史と自然シリーズ第4話 楽しんで学ぶ花の散策路 神代植物公園【開園50周年】

季節の見どころ 50年のあゆみ

公園の概要

武蔵野の面影が残る園内で、四季を通じて草木の姿や花の美しさを味わうことができるこの公園は、もともと東京都の街路樹などを育てるための苗圃でした。戦後、神代緑地として公開されたあと、1961年(昭和36)に名称も神代植物公園とあらため、都内唯一の植物公園として開園しました。

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神代植物公園の目的

神代植物公園は開園当初から次の2つの点をテーマとしています。

■豊かな花と緑を楽しみながら植物の知識が得られること。

園内の植物は、ばら園、ぼたん・しゃくやく園など種類別、形態別などにより約30ブロックに分けて配置されています。また昭和59年に完成した大温室には熱帯、亜熱帯の珍しい植物も集められています。

※大温室は改修・増築工事に伴い、平成26年9月2日(火)から平成28年春まで休館します。

■日本に古くから伝わる花木の園芸品種を集め、これを保存栽培すること。

つつじ園には江戸時代から昭和10年代までに作られた園芸新種が、つばき園にも江戸時代から残る品種を中心とした江戸園芸に由来する園芸品種が植栽されており、これらをはじめ絶滅危惧植物の保全、生物多様性保全に関する取り組みを行っています。

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世界バラ連合優秀庭園賞受賞

神代植物公園のバラ園が、第15回世界バラ会議バンクーバー大会において「世界バラ会連合優秀庭園賞(WFRS Award of Garden Excellence)」を受賞しました。「世界バラ会連合優秀庭園賞」は、大会中各国の代表者による評議委員会の席上で決定されるもので、受賞条件として、常時最高水準のバラを展示していること、美しく魅力的なバラ園を一般に開放していること、来園された一般の人たちがバラに関する知識を会得できる教育的な場であること、原種の保存を行っていること、国際的な規模で継続的にバラを試作できることなどがあげられています。神代植物公園は、開園当時から栽培している海外でも例を見ないほどのバラの老大株、中央部に噴水を配置した左右対称の整形式沈床庭園、ロサ・キネンシス・ミニマなど79種類の原種バラコレクション等が評価され、受賞が決定しました。

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「神代」の名前の由来は?

園名の「神代」は1940年(昭和15)に公園の前身である神代大緑地がこの地に決定したとき、ここが神代(じんだい)村であったのでその名が付けられました。ここは、江戸期から明治の始めまでは深大寺村と呼ばれていましたが、1890年(明治23)に近隣の村と合併して大きな村になった時、「神代村」となりました。深大寺村の名は、733年(天平5)の開基という古刹深大寺に由来し、深大寺の名は、湧水豊かなこの地に祭られた深沙(じんしゃ)大王(西遊記のモデルという唐の三蔵玄奘が、西域で感得した守護神という。深沙大将。)にちなんで付けられたといわれています。神代村は1952年(昭和27)に神代町に、さらに1955年(昭和30)に調布町と合併して調布市深大寺町となり、「神代」という名は、神代植物公園にのみ残ることになりました。

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なぜ「植物公園」と呼ばれているの?

神代植物公園は単なる公園でも植物園でもなく、社会教育と野外レクリエーションという双方の機能を併せもっています。それゆえに「植物公園」と名付けられています。そこで楽しみながら知らず知らずのうちに植物に親しみ、植物の知識を深めていただこうというわけです。これは、多摩動物公園が動物園ではなく「動物公園」と名付けられているのと同様です。東京都には、神代植物公園のほかに八丈植物公園が、神代の開園した翌年の1962年(昭和37)に開園しています。これを最初として地方の都市に多くの植物公園が開設されるようになりました。

植物観察の合間にひと休み。ピクニックのお弁当をひろげるのに最適だよ!

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植物の種類

現在約4,800種類、10万本・株の樹木が植えられ、四季折々で様々な花が楽しめます。

神代植物公園の花ごよみ

1~3月 クリスマスローズ、ツバキ、ロウバイ、ウメ、マンサク、フクジュソウ、サンシュユ、ボケ など
4~6月 ソメイヨシノ、シダレザクラ、サトザクラ、モモ、コブシ、ヒュウガミズキ、ハナミズキ、ボタン、シャクヤク、フジ、ハナズオウ、セイヨウシャクナゲ、ユリノキ、スイレン、バラ、キリシマツツジ、サツキ など
7~9月 アベリア、ムクゲ、オミナエシ、アスチルベ、モミジアオイ、ハギ、サルスベリ、キンモクセイ、ネムノキ、パンパスグラス など
10~12月 バラ、サザンカ、キク、カエデ(紅葉)、雑木林(果実と紅葉) など

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園内マップ

園内はばら園、つつじ園、うめ園、はぎ園をはじめ、植物の種類ごとに30ブロックに分けられており、景色を眺めながら植物の知識を学べるようになっています。1984年(昭和59)には大温室が完成し、珍しい熱帯の植物が集められ、冬も彩り鮮やかな花々を観賞できるようになりました。

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年間の主なイベント

毎年5月に「春のバラフェスタ」、10月には「秋のバラフェスタ」を桜花期には「さくらまつり」を実施しています。また、江戸の園芸植物の品種の保存や植物・園芸に関する催しや展示会、外部専門講師による講演会、職員による体験教室等を開催し、緑の普及啓発を行っています。

年間の主なイベント(予定)

3月下旬 さくらまつり
5月中旬 春のバラフェスタ
5月下旬 田植え
10月上旬 稲刈り
10月中旬 秋のバラフェスタ
1月2・3日 正月開園
2月上旬 梅まつり
通年 植物展示

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インフォメーション

開園時間 午前9時30分~午後5時まで(入園は午後4時まで)
休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
年末年始 年末年始(12月29日~1月1日)
入園料 一般・大人 500円
中学生 200円(都内在住・在学の中学生は無料)
65歳以上 250円
アクセス 京王線「つつじが丘」から京王バス 深大寺行き「神代植物公園前」下車
京王線「調布」から小田急バス 吉祥寺または三鷹行き「神代植物公園前」下車
京王線「調布」から京王バス 深大寺行き「神代植物公園前」下車
JR「三鷹」「吉祥寺」から小田急バス 調布または深大寺行き「神代植物公園前」下車
駐車場 乗用車 常設228台 大型車(バス等) 臨時610台
普通車1時間まで300円 以後30分毎に100円
バス1時間まで2,000円 以後30分毎に500円
所在地 〒182-0017 調布市深大寺元町5-31-10
お問合せ 神代植物公園 TEL:042-483-2300