お知らせ

2018年3月 9日

桜ヶ丘公園の動植物情報

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3月上旬の草花6種と木の花2種
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3月に入ると、ようやく厳寒期を脱して、春めいた天候の日が多くなってきました。そこで今回は、春の訪れを告げる草花6種(野草の花5種とクロッカス)と木の花2種をご紹介いたします。

なお、写真はすべて3月4日に撮影しました。

桜ヶ丘公園180304キュウリグサ連結.jpg 上:カラスノエンドウ / 下:キュウリグサ 

カラスノエンドウ

春の明るい日差しで陽だまりになった道端などで、カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)に紅紫色の花が開花を始めています。カラスノエンドウはマメ科の越年草で、日本では本州、四国、九州、沖縄の道端などにごく普通に生育しています。ただし、原産地はオリエントから地中海にかけての地方で、古代には栽培されて作物として利用されていましたが、その後栽培植物としての利用はほぼ断絶して、今では雑草とみなされています。


キュウリグサ

カラスノエンドウが開花している場所のすぐそばで、キュウリグサも長く伸ばした茎の先に数個の小さな青い花を咲かせ出しています。キュウリグサはムラサキ科の越年草で、日本全土を含むアジアの温帯地域に広く分布しています。近縁のワスレナグサの花を小さくしたような青い花を長い穂先にいくつも咲かせますが、日本には麦の栽培の伝来とともに渡ってきた史前帰化植物と考えられています。同じムラサキ科の雑草にはハナイバナがありますが、キュウリグサには長い穂があることと、花の中心が黄色いことで区別できます。
桜ヶ丘公園180304タチイヌノフグリ連結.jpg 上:コゴメイヌノフグリ / 下:タチイヌノフグリ

コゴメイヌノフグリ

記念館口駐車場の下から記念館口にかけての園路際で、コゴメイヌノフグリが白い花をたくさん咲かせています。コゴメイヌノフグリはオオバコ科(ゴマノハグサ科)の越年草で、南ヨーロッパ原産の植物です。小石川植物園が1961年にヨーロッパから種子交換で入手して栽培し始めて、その後園内で大きな群落を作っていたので有名になりましたが、これが70年ごろ外部に逸出して野生化、今では東京都や京都府などに帰化植物として生育しています。


タチイヌノフグリ
東部団地口脇の草地などに生えているタチイヌノフグリが小さな空色の花をたくさん咲かせています。タチイヌノフグリもオオバコ科(ゴマノハグサ科)の越年草で、現在では世界中に外来種として分布しています。日本では明治時代中期に確認されましたが、今では日本各地に広がっています。近縁のオオイヌノフグリに姿形や花が似ていますが、オオイヌノフグリと比べると茎が直立していて、花の大きさもかなり小さいので容易に区別できます。

桜ヶ丘公園180304クロッカス連結.jpg 上:アオイスミレ / 下:クロッカス

アオイスミレ

山の越から記念館に登る園路の右手や思い出の道の山側の草地などで、アオイスミレが白地に少し紫色の入った花を早くも咲かせ始めました。アオイスミレはスミレ科の多年草で、北海道から九州の宮崎県にかけて分布しています。花が早春に咲き出すスミレで、ほとんどのスミレ類より開花時期が早いのが特徴です。花は白地に紫が乗って、ほとんど白に近くて少しだけ紫の筋が入るものから全体に紫を帯びるものまで、花色に変化があります。



クロッカス

さとやまくらぶ横の花壇やけやきの丘のケヤキのシンボルツリーを囲んだ四ツ目垣の中に植えられているクロッカスが、黄色や紫色の花を咲かせ出しています。クロッカスはアヤメ科の球根性多年草で、原産地はヨーロッパ南部や地中海沿岸から小アジアの地域です。晩秋に開花して、花を薬用やスパイスとして用いるサフランに対して、早春に咲くクロッカスは鑑賞用のみに栽培されていますので、春サフラン、花サフランなどとも呼ばれます。

桜ヶ丘公園180304アセビ連結.jpg 上:ウメ / 下:アセビ

ウメ

1カ月前に開花したことをご紹介した、東部団地口方面の梅林の白梅が満開に近づいてきて、たくさんの花を咲かせています。

ウメは中国原産のバラ科の落葉高木で、朝鮮半島を経由して日本に渡ってきたといわれています。正確な渡来時期はまだわかっていませんが、「万葉集」では100首を超える歌が詠まれていることから、奈良時代にはすでに栽培されていたようです。また、ウメは大きく分けると花を観賞する「花ウメ」と、実を加工して利用する「実ウメ」の2グループに分けられます。

アセビ

記念館通りからゆうひの丘に入る入り口脇や、ゆうひの丘から記念館通りを下った左手の公園スペースに植えられているアセビが、白やピンクの花を咲かせ始めています。アセビはツツジ科の常緑低木で、日本の本州、四国、九州の山地に自生しています。アセビは漢字では馬酔木と書きますが、これは馬が葉を食べると、毒に当たって酔ったようにふらつくようになる木という意味です。このようにアセビは有毒植物ですので、多くの草食動物は食べるのを避けます。

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