2018年6月21日
小山田緑地の6月中旬の植物その2
今回はいま園内で見られる植物の紹介です。
今回紹介しているウマノスズクサやネムノキ、チダケサシはどれも園路沿いに咲いている植物です。ルーペなどでじっくり観察してみるのはいかがでしょうか。
※植物を観察する際は園路に沿って、立入禁止場所には入らないようお願いいたします。
ウマノスズクサ
小山田緑地サービスセンター前に生育しているウマノスズクサの花が咲きました。周りにはジャコウアゲハの蛹(さなぎ)も見ることができます。
ネムノキ
ピンク色の花が6月下旬から7月上旬頃に咲く落葉高木です。
ネムノキの名の由来は、夜になると葉が閉じる性質があること、または春の新芽の芽生えが他の木より遅いことなどが言われています。
チダケサシ
本園小野球場沿いにあるチダケサシが咲き始めました。湿り気のある場所に生育しているピンク色の花を持つ多年草です。茎葉は少なく、この長い花茎に乳茸と呼ばれるキノコを刺して持ち帰ったので、チダケサシの名が付いたと言われています。
ニワウルシ
いまの時期みはらし広場をみると先端が紅葉したかのように赤くなっている大きな木が目に留まります。来園されたお客様にも「あれはなに?」と質問を受けるのですが、この木はニワウルシという落葉高木です。紅葉しているように見えるのは先端についている赤い果実がその正体です。
ニワウルシの果実
名前にウルシと付いていますがニガキ科の仲間で一般的にはウルシの様にカブレる心配はないようです。果実は狭長楕円形の翼果で、中央に種子があります。翼は縦方向にねじれ、果実は回転しながら飛んでいきます。